Bad End 01
[8]前話
「はは、ははははは!クズどもが!誰も僕には勝てないんだよ!ふははははは」
少年が地獄絵図の中でけたたましく笑っている。
辺りには血まみれの青年たちが倒れていて、その中には重体の者も少なくない。
「クッソがあああああ!!!」
少年の背後から彼に向けて刃が向けられる。
その刃先は雄叫びに気付いて振り向いた少年の脇腹に刺さる。
「ぎっ、ぐああああああ!!!!!!」
少年は自らの悲鳴がこだまするのを聞きながらその場に倒れた。
「ぐぅ…痛い。痛い…………けど………あは、あははは。僕もう死んじゃうんだぁ。待っててね歩未ぃ。すぐ行くからさぁ。ひっ…ひっ…………………」
最期(おわり)の方には体が痙攣し、血が失われていく寒気からガタガタと震えていた。
やがて、灰色の雫が滴る曇天の公園で少年はその短い人生の幕を下ろした。
と少年は思ったのだが、その少年、乙坂有宇は生きていた。
彼は意識を失っていただけで、救急車で病院へ運ばれ、何とか一命をとりとめたのだった。
「そっか。刺されたんだっけ」
目覚めて第一声にしては不吉である言葉を紡ぐ彼の表情は、良くて病人、悪く言うなれば死人のようで、刺殺ではなく別件で死んでしまいそうに力のない双ぼうをしている。
有宇はその重い瞼を持ち上げながら起き上がろうとした。
だが…
「動…けないだと?」
彼の全身は
(執筆中)
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