1話
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読めるようになった。この効果は永続する。
しかし、
「これでほぼ生命力(経験点)はなくなったか」
パーマネンシイは魔法を永続化するかわりに、自身の生命力(経験点)を使う。その為ウースは、同じように消費する呪文は使えなくなった。
杖を壁に掛けて、再度手をバックに入れる。すると、手のひらの部分にぼんやり開いた青い手袋を出した。ヴァイル・プラスヒームというマインドフレイヤーの触覚で形成された手袋。それは彼の精神力を回復する事の出来る。しかも一日に複数回できるのだ。
その気味の悪い手袋をつける。
「パワー・ドレイン」
言葉を放つと、ウースの周りをきらきらと光の粒子が纏わりつく。その光は1分ほどで消えた。
「精神力(SP)は大体回復できたか」
独り言と共に手袋を取り、バックの中に入れる。そのまま、バックに背を向けて歩く。ベットに到着して座った。
数分ほど待つと、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
「どうぞ」
「はいりますよ」
ドアが開く。其処にはウサギ耳を着け肩が開きディーラー服。その服は彼女の立派な胸を強調している。ミニスカートは細い足を存分に見せ、黒ガーターがエロチックな雰囲気を出していた。
全身を一瞬で観測した後、ウースが注目したのは、彼女のウサギ耳である。思わず、首を守るように触っていた。
(くびをはねられた!は実際勘弁な)
彼女黒ウサギは、ウースの突然の行動に首を傾げながら部屋へと入っていく。
「目が覚めたようですね」
「ああ。君が助けてくれたのかな?助かったよ。ありがとう」
言葉と共に頭を下げた。
「いえいえ。困った時はお互い様なのですよ」
「いや。助けられっぱなしと言うのもすわりが悪い」
ベットから立ち上がり、ボロボロのロープを探る。中からハンカチのように折りたたまれた布を取り出した。それを広げると、中心に黒い穴が開いていた。ウースが其処に手を入れて、膨れた袋を握ったまま取り出した。
呆然と立っている黒ウサギに近づくと、
「先に物納と言う形で悪いが受け取ってくれないか? もちろん、困っている事があれば何かしらの手助けはさせて貰う」
と言いながら袋を手渡す。
彼女の手にずしりと重い感触が伝わった。恐る恐ると言う風に、ゆっくり袋を開く。袋の中には4個ほどのアクアマリンが入っていた。
中を確認した黒ウサギが硬直する。
「もしかして、宝石は珍しくなかったかな? こっちの方がいいか?」
次に穴から取り出したのは、白金に輝くスカラベ。所々に宝石の装飾が着いている。
黒ウサギの口がぽかんと開いたままになる。
黒ウサギの硬直を
(この次元界ではプラチナや宝石の価値が低いのか
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