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幻想時空録
捕まったよチキショウ

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幻想時空録

「こいつらよ」
「珍しいな!外来者が来るなんて」
ここでは俺達は外来者と言われているらしい。
赤く塗られた鳥居の真っ正面に、俺達は縛り付けられていた。間接を外そうにも腕がうまく動かない。
「お前らなんのつもりだ!」そう言ったつもりだが、猿ぐつわのせいで「んむぐわぁ!」と、意味がわからない言葉に
なってしまった。もどかしくなり巫女らしき少女を睨み付ける。しかし睨み付けるだけで武器になりそうな物は全部
失敬されている。俺達はバカな大佐に時空爆弾でこのとんでもない世界に連れてこられた。軍人なのだ。
「しっかしどうしようかねぇ・・・こいつら全くお札が効かないのよ」
「こいつらの持ってるガラクタ、珍しいものばかりだぜ!持って帰ってもいいか?」
その言葉を聞いて怒りともどかしさが最高潮に達してしまった。数々の戦闘で共に戦った愛銃をガラクタだと?
「ふひにふいへるはふふつはをはふへ!(口についている猿ぐつわを外せ!)」と叫ぶ。渋々猿ぐつわをとくと、
こう説明した。「それはこの世界の武器の何倍も、何十倍も強い!一回使うだけで、お前らは死ぬぞ!」
暫しの沈黙の後、2人の少女が笑いだした。「こんなガラクタで人が殺せる訳がないぜ!」と、一人が腹を抱えて
笑いながら言い返す。「・・・信じてないようだな。」そういって隠し持っていた拳銃を心臓に突きつける。
「見てろ!」と、言うが早いか「バァァン!」と、音が鳴り激痛が走る。全身の力が抜けて前のめりに倒れた。
─────何時間たっただろうか。暖かいふわふわした感触が体をおおっている。
「んぅぅぁ・・・」視線を右に傾けると、さっきバカにしていた魔法使いらしき少女が座っていた。
「おい」
「わぁ!?起きてたのかよ・・・」
「今起きた。お前には1つ聞きたい事がある。1つ、俺の銃はどこだ。2つ、ここは、一体どんな場所なのか。だ」
「1つ目は無理だが2つ目なら答えれる。ここは幻想卿!結界に守られている場所だ!私は霧雨マリサ!
普通の魔法使いだ!」「俺の名前は真道寺正助。軍人だ。ある国の兵隊やって・・・」
そこまで話した所でうるさい奴が割り込んできた。「その話!聞かせていただきましょう!」
「!?」ビックリして振り向くと、天狗のボンボン(?)のようなものが付いた服を着た
奴が立っていた。「文〜こいつ怪我人なんだからよぉ・・・」
「文・・・」そいつはマリサの言葉を無視して続けた。
「今回は幻想卿外来者特集組もうと思いましてね!」
この世界に肖像権はないのだろう。早速パシャパシャ写真を撮られまくっている自分がいる

続く?
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