第40話 夕闇の砂漠
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ル様の創る新しき世界にお主の居場所はない…。もがき苦しむお主の姿…。地の底より見ておるぞ…フ…フフフフッ……!!」
不気味な笑みを浮かべながらアヌビステップは爆散した。
「ふう…お疲れ様ゼロ」
「ああ…、ミッション終了。転送してくれ」
『了解、転送!!』
ジョーヌの声と共に転送の光に包まれたゼロとルインはレジスタンスベースに転送された。
「転送終了まで…2…1…転送!!」
ゼロとルインが司令室のトランスサーバーに出現した。
「お疲れ様でした」
ゼロとルインがトランスサーバーから出ると、シエルが駆け寄ってくる。
「ありがとう…二人共…リーダーを失って、このエリアのネオ・アルカディアは退却したみたい…。本当にありがとう…」
安堵の笑みを浮かべながら、シエルはゼロとルインに感謝の言葉を伝えると、残るエリアを見つめるのであった。
そしてレジスタンスベースのメンテナンスルームにて、眠っていたハルピュイアは目を覚ますと同時に辺りを見回した。
「っ……」
起き上がった瞬間に体に痛みが走るが、耐えられない程ではない。
普段自分が損傷か定期メンテナンスの際に訪れるメンテナンスルームとは全く違う見慣れない場所。
あの時いたゼロとルインと共に転送されたので、恐らくはレジスタンスベースなのだろう。
「(何ということだ…この俺が…レジスタンスに助けられるなど…)」
「おお、ハルピュイア。どうやら目覚めたようだね。どうかな?気分は?」
メンテナンスルームに技術者と思わしきレプリロイドと少女型レプリロイドが入ってきた。
「…最悪だな。貴様らに助けられたかと思うと吐き気がする」
ハルピュイアの口から発せられた辛辣な言葉にアルエットの目が潤んだ。
それを見たハルピュイアは少しバツが悪そうに目を逸らした。
「幹部を降ろされ…ネオ・アルカディアを追われ、俺も堕ちたものだ…」
自分のしてきたことは何だったのか…僅かな時間で崩壊し、正義を見失っていくネオ・アルカディアを見ていることしか出来ず、コピーエックスを止めるどころかオメガを倒すことも出来なかった自分への怒りが胸中で渦巻いている。
「そんなことはないよ。君は自分の考えを貫いただけだ…。私達と同じようにね。何も間違ってはいないさ」
「自分の考え…か…」
「ハルピュイア?」
次にメンテナンスルームに入ってきたのはミッションを終えてハルピュイアの様子を見に来たルインであった。
「ルインお姉ちゃん?」
「ルイン…」
「ちょっと心配して、様子を見にきたの。体を起こせるくらいには回復したんだね。良かった…あの時、酷い怪我をしてたからさ」
思ったよりも大丈夫そうなハルピ
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