〜永久蝶〜
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[9]前 最初
がこぼれ落ちた。
「私は…蝶になんてなりたくない…
普通に生きていたい…千年に一匹の蝶なんて
なりたくもないよ……」
拘束なんてしないで
早く離してほしいよ─────…
「誰か助けて!!」
この叫びをどうか…お願い。
「…はぁ。なかなかうるさいな、お前」
誰かが入ってきた。
「……えっ?」
「それはお前の運命なんだ。受け入れろよ」
さっきの男とは違う、オレ様な男。
「…なぁ、亜優さん」
悪魔な笑みをこちらに向ける。
「……」
苦いような表情を浮かべるしかなかった。
「その運命を受け入れろよ…」
「……いやです」
いやです、しか言えない。
「…そのうち、受け入れたくなってくるはずだ
口で嫌々言っててもな。ははは…じゃあな」
男はこの白い空間から出ていった。
「うん…めい…」
突然拘束され、永久蝶と言われて────…
私はどうしろと言うの?
これを運命って取ることなんて到底出来ない!
この世界はおかしすぎる!
「…こんなのやだ…もう寝返りをうつことすら
出来ないし…何もかもやだ…」
現実に戻して欲しい…
もう目を開けたくないな…
私はふっと目を閉じた──────…
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