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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
EXTRADUEL1 外国から来た少年
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格好であり、目には隈が出来ている。

「だからって普通、見ず知らずの子供に声を掛けるか?」
「いや、まあ犯罪ではあるかな?だけど、何となく声を掛けたくなったんだよね」

とニヤニヤしながら話す。その笑顔は薄気味悪く感じた。

「そうだ、君に良い物を上げよう」

そう言って立ち上がる男に警戒し、腰を少し落とし、拳を構える。

「えっ?」
「ふっ!!」

地面を蹴り、男に迫るバルトは男の鳩尾に拳を喰らわせた。

「あぶっ!?」

反応出来なかった男は腹を抑えながら悶絶している。アイスも地面に落ちてしまった。

「な、何をするんだい………?」
「すまん、条件反射で」

情けなく、蹲る男を見て、バルトも警戒を解いた。

(あれくらいの攻撃を避けられないなら不意に襲って来てもどうとでもなるか………)

街の不良を相手していた時に身体に染みこんでしまった防衛本能と言うべきか。小学生位のバルトにも不良達は容赦しなかった為、今では無意識にでも反応してしまうのだ。

「ま、まあ私もいきなり話を進め過ぎたかな。………君はブレイブデュエルを知っているかい?」
「ブレイブデュエル?」
「まあ聞いてみて、おかしな話かもしれないけれど珍しいね。この街がもう知らない子は殆ど居ないと思っていたけど………」
「俺は今日海外からこっちに来たんだ」
「なるほど!!道理で………」

そう呟きながらも男は何故か満足そうに懐に手を入れた。

「だったらこの街に来た記念にこれを上げよう」

そう言って渡されたのはカードケースの様な物だった。

「これは?」
「これはブレイブホルダー。そのブレイブデュエルで戦う為に使う、………まあ君の武器と言った所か」
「武器………」

そう言われ、中を確認してみる。そこには大きな戦斧の絵が描かれていた。

「バル………バトス?」
「後は………おっと、しまったもうこんな時間か………」

説明を始めるのかと思えば、時計を見て、慌て出す男。

「おい………」
「すまない、後はそのゲームが出来るゲームショップへ行ってくれ!!そうすれば君は今まで体感した事の無い戦いを味わう事が出来るだろう!!それは君のくすぶる気持ちをきっと晴らしてくれる!!」

と大きく手を広げ、空を見上げながら答える男。

「!?お前………」
「最後に!!大人には敬語をね!!!」

と言い残し、嵐の様に去ってしまった。

「………何だったんだ?」

取り残されて茫然していたが、しっかりと手に握られているカードがある。

『後はそのゲームが出来るゲームショップへ行ってくれ!!そうすれば君は今まで体感した事の無い戦いを味
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