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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
EXTRADUEL1 外国から来た少年
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どどうでも良くなっていた。
(俺は1人で生きて行く)
11歳でそう心に決めたバルトは自分の母国をも捨てる覚悟でいた。
「………」
車の窓から外を眺めるバルトを士郎がバックミラー越しに確認する。
(色々あったんだな………)
昔に会った時の顔を思い出しながら士郎はそう感じた。
まだ無垢な顔であった幼い顔の面影は全く無く、まるで社会の厳しさを体感した若者と言った様だ。
『シロウ、すまない。バルトに関しては私の力不足だ。あの子の才能を兄と同様に伸ばそうとした事が間違いだった。もう私達ではあの子には何もしてやれない。だが、せめてあの子には違う世界を見て何かを感じて欲しい。その有り余った力を生かせる何かを………』
「………」
電話で受けた話を思い出し、士郎はバックミラーから視線を戻す。
「なあバルト君、君はここに来て何をしたいと思ってるんだ?」
「………まだ何も」
「そうか。………まあ君の父さんからは君の事は頼まれてるからね。君の進路についても私に相談すると良い」
「はい、ありがとうございます」
そう素っ気なく返し、バルトは再び、窓の外を眺め始めた。
(心開くのにまだまだ時間がかかりそうだな………)
「いらっしゃいバルト君!!」
高町家に着くと1人の女性が迎えてくれた。
「桃子………さん?」
「あら、覚えててくれたの?」
笑顔で迎えてくれた女性を前に驚きを隠せない。
「そう言えば私の時もそうだったね」
「そう………ですね」
と答えるバルトであったが、内心では驚きに戸惑っていた。
(この2人、前に会った時と比べて全然変わっていない!!)
空港で士郎の事が直ぐに分かったのもこれが原因だ。
「それにしても大きくなったわね………男の子の成長は怖いわ。あっ、部屋に案内するわね」
「はい………」
桃子の案内を受け、2階へと上がっていく。
(………そう言えばこの家には恭也さんと美由希さんが居た筈)
恭也と美由希は士郎と桃子の長男と長女だ。バルトは以前、この家に訪れた時、2人の稽古を見ていた。実はその動きの見様見真似が今のバルトの喧嘩のやりかたの原点でもあり、荒々しさが目立つものの、所々に見様見真似をしたであろう動きが見て取れる。
「えっとバルト君の部屋はなのはの部屋の隣ね」
「なのは………?」
不意に聞いた名前にバルトは聞き覚えが無かった。
「あれ?覚えてないかしら?バルト君と同い年の娘よ」
「俺と同い年の子………?」
と説明されるものの、やはり記憶に無い。
「確か主人が仕事の事故
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