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なんだかんだ言ってるけど結局の所、大天使様も〇〇なんだよね
二つの世界の交わり
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両軍船隊の間に浮遊する光の球体は少しずつ大きくなり、光りもつよくなっていく。
「愛季様!こ、これは一体なんと...」
安東側の兵士がざわついている。
「うーむ...雪乃殿、安東側は混乱しておるようじゃが...それは我らとて同じ...あと火の玉はなんなのだ?」
李広も状況がよく飲み込めていないようだ。
「...リリヤ...天界がなぜ開いたの...?」
雪乃は小声でリリヤにきいた。
「...お姉ちゃん、それは僕にもわからない...でも、アリスが開けたのは間違いないよ。...でも嫌な気配がする」
リリヤも小声で雪乃に返した。
安東愛季もこの事については想定外だった様だ。そして慌てて家臣に
「...おいっ!あのバケ犬はどこだ!?早ぅ連れてまいれっ!」
愛季は家臣に怒鳴り散らしている。
「...慶広よ...。わしは航客と言うのは帝の御技によって巻き込まれここに流されると聞いておったが...わしも長く生きとるがここまで大きなものは初めてじゃ。」
李広は息子の慶広に話している。
「しかし父上!それならば安東がっ!安東が外界と通じて招き入れた可能性もでてくるではありませぬかっ!」
慶広は訴えた。
「しかしそれは帝の...」
その時、低い唸り声が聞こえた。
「...我を呼んだ者は何処ぞ?」
ケルベロスが対岸の崖の上から声を出した。
「わしが呼んだのだっ!早う変な光と李広の軍をけちらせぇい!」
愛季は大声で喚いた。
「汝ではない...もっと大きな者が我を呼んでおる...」
そう言うと光の方と李広の船を交互に睨み、
「...李広よ、汝の船に天使はおるか?」
李広を名前で呼んでケルベロスは聞いた。
「犬神よ!この船に天使とやらはおそらくおらぬ!それよりも、わしの領民を返して頂きたい!」
李広は領民の解放を求めた。
「...ならばお主の楓月...」
ケルベロスが言いかけた時、光の球体が炸裂した。
「...ケルベロスっ!これは一体なんだっ!」
愛季の声がし
「...犬神よっ!これも貴殿の仕業かっ!」
李広の声もそれに続く。
「お姉ちゃん、来たよ。」
リリヤは雪乃に告げた。
球体のあった空間からは徐々に光が消えて行き、やがて3つの影を残す事になった。
「...直也様っ!大丈夫ですか!?カツェさん!状況をお願いします!」
3つの影は話始めた。
(...直也先輩!?)
雪乃は俺がいる事に気が付き飛び出そうとした。
「お姉ちゃん待って!」
リリヤは雪乃の背中に手を回すと、羽根を出して飛び始めた。
「...!リリヤ、私を乗せたら運べなかったんじゃ?」
雪乃がリリヤにいった。
「あの時、館に言ってたらお姉ちゃん殺されてたでしょ?だから僕はウソを
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