第39話 宣戦布告
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に告げた。
『…何だっテ?』
「ダークエルフを手に入れるために人間を犠牲にするような……そんな…あなた達は……信用出来ません!システマ・シエルは、渡さない。これは、人とレプリロイドが平和にくらすための物だから!!」
自身の答えが仲間を危険に曝すことはシエルも分かっているだろう。
しかし、だからと言って彼らに従ってしまえば、更なる悲劇が待っているのは間違いないのだ。
ルインとゼロはシエルを支えるように両脇に立ち、シエルはそれに感謝しながらモニターに映るコピーエックスとバイルを見つめる。
『…そレが…答えか…いいだろウ…。エネルギー資源を独占し……ゼロとルインと言う、恐ロシい戦闘力を持つレプリロイドを保有していル……。お前達など、最早たダノ薄汚れたテロリストだ。シエル…人間のお前ガいたかラ今まで、手加減してイタが…イレギュラー共々処分してやる!!』
コピーエックスはそれだけ言うと、通信を切ったのかモニターから映像が消えた。
「通信途絶えました」
ジョーヌが言い終えると同時に、司令室に警報が鳴り響く。
「ネオ・アルカディア軍が各エリアからベースへ向けて侵攻を開始しました。総攻撃を仕掛けてくる模様です」
ルージュが状況を分析して報告する。
そしてゼロとルインがシエルを見遣ると、彼女の体が小刻みに震えていた。
「ゼロ…ルイン…私………」
「お前は自分を信じて戦った。ここからは…俺達の仕事だ…。奴らのいるエリアを教えろ。迎撃する」
「ゼ…ゼロ………」
「一人で何でもかんでも背負い込まないの。エックスもそうだけど、そこがシエルの悪いとこだよ。大丈夫…これぐらいのことなんて慣れっこだから。」
「ネオ・アルカディアの進行ルートをモニターに表示します。」
モニターにネオ・アルカディア軍の進行ルートが表示された。
「ゼロ…ルイン…私…どうしたらいいの…。これ以上、誰も傷つけたり、悲しませたくないのに…私がシステマ・シエルなんて造らなければ…、こんなことにならなかったのかしら…………。」
「気にしないでよ、今のネオ・アルカディアが信用出来ないのは事実なんだから。シエルは正しいことをしたんだよ。」
「ごめんなさい…。ゼロやルインやレジスタンスのみんなが戦ってくれているのに、こんな弱気な発言ばかりして…。」
「気にするな。」
「二人共…。やっぱりレジスタンスの中にはね…、何故ネオ・アルカディアの、しかも、四天王である彼を助けたんだって…言ってくる者もいるけど…、彼は…彼ならきっと、いつか私達のことを理解して…力になってくれるような気がするのよ…」
「うん、そうだね…ハルピュイアもレジスタンスを倒すことを正義とは思っていないって言ってたから…多分
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