マブラヴ
1226話
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ヤ、シャドウが基地化作業を24時間体制で急激に進めている。
まぁ、量産型Wの方は人造人間である以上はある程度の時間働かせたら休ませなきゃいけないが、それでもシャドウミラーで現在余裕のある戦力の多くを使って作業を進めているので、そう遠くない内に基地として使う事が出来ると思われる。
それらの報告書を読みながら、取りあえず全てが順調に進んでいて何より、と安堵の息を吐く。
ただ、順調に事が進み過ぎなような気もする。
大抵こういう時には、何らかの問題が起きるのを思えば……うん? これってもしかしてフラグじゃないだろうな?
そんな風に思った、その時。
まるでタイミングを計ったかのように通信の着信を知らせる。
……おい、本当にフラグじゃないだろうな?
微妙に嫌な予感がする中で、通信機のスイッチを入れる。
するとそこに映し出されたのは、ホドリュー。
そう、エルフ達を纏めている、ハイエルフのホドリューだ。
確かにエルフ達も通信機を持っている。
いや、それどころかエルフ達は新しい物が結構好きで、好んで使いこなしていたりする者も多い。
ホドリューもそんなタイプであるのは間違いない。
『アクセル様、ちょっとよろしいでしょうか?』
娘のテュカと接している時とは違う態度。
この辺、幾ら女好きで出会いを求めて色々な世界に顔を出していても、きちんと自分の立場とかを理解しているって事なんだろう。
……女好き云々を俺が言うってのは色々と説得力がないんだが。
「ああ、構わない。今は特に何か重要な用事もないしな。それで、何か問題でもあったのか?」
『問題というか……少しアクセル様にご相談がありまして。よろしければ、少し時間を貰えないでしょうか?』
「分かった。場所はどこだ? エルフの居住地でいいのか?」
『はい。お待ちしています』
そう告げ、通信が切れる。
今の様子を見る限りだと、かなり真面目な用件らしい。
ただ、どこか切羽詰まったような様子を見せなかったのを思えば、何か不味い出来事が起きたとか、そういう風な感じではないらしい。
だとすれば、なんだろうな?
ま、その辺は向こうに行ってみれば分かるか。
影のゲートを展開し、そこへと身体を沈み混ませていき……次の瞬間、俺の姿は交流区画の近くにあるエルフ達の居住区に姿を現していた。
「お待ちしていました、アクセル様。この度はこちらの都合でお越し頂き、申し訳ありません」
「気にするな。さっきも通信で言ったけど、別に緊急の何かがあるって訳じゃなかったしな」
実際問題、火星の息吹作戦が無事に終わった現状、至急俺が何かをしなければいけないという事はない。
Fate世界の座標を見つけ出すというのが最優先にしなければいけない事だが、生
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