ビギンズナイト
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語を修正するから」
ちなみにジャンゴが日本語を使える理由は、シャロンから学んだおかげである。それまでは日常会話でしか使えないレベルだったが、彼女の指導で母語と同じ感覚で使えるようになったのだ。なお、シャロンが日本語を学んだ相手はサバタなので実は奇妙な縁があるのだが、それは現状と関係ないので置いておく。
「あ〜、あえいおう、あいうえお? あかさたなはまやらわ……よし、これで通じる?」
「あ、はい。わかります。あの、助けてくれてありがとうございます。私は、高町なのはと言います」
「なのはさんだね。僕はジャンゴ、こっちはおてんこさま」
「うむ、よろしく!」
「ほとんど偶然だけど、間に合って良かった。あと気を張らず、気楽に話してくれてもいいよ」
「はい……じゃなかった。わかったの……でもそれならジャンゴさんも私の事呼び捨てで良いよ」
「わかった。それで何だけど……なのはにいくつか質問してもいい?」
「うん、良いけど……」
自分に答えられる事なら、と前置きしたなのはに質問しようとするジャンゴだが、突然悲鳴が聞こえた事でハッとしたおてんこは慌てて静止させる。
「待て、二人とも。どうやらゆっくり話をしている時間は無いらしい。先程から周囲に強い暗黒物質が漂っている……生命の気配もどんどん減っているから、恐らくアンデッドにされてしまったのだろう。それにこれほどの濃度だ、近くにイモータルがいる可能性も高い」
「ここにイモータルが!? 最近、世紀末世界であまり見ないと思ったら、まさか次元世界の方にいたなんて……。でもそれなら余計、なのはを置いていく訳にはいかない。さっきみたいに、また襲われるかもしれないし」
「そうだな。せめて安全な場所に身を隠せれば良いが……」
「あの……」
「ん、どうしたんだ?」
「私、今は自力で動けないの。まだリハビリをしていなくて、それで……」
「そうなのか……う〜む、仕方ない。ジャンゴ、心苦しいがイモータルの浄化は後回しだ。今は彼女を連れて外に脱出しよう。もしイモータルと遭遇しても、戦闘は最小限に抑えて逃げる事に集中するんだ!」
「わかった。それにしても、おてんこさまも結構融通が利くようになったね。昔なら彼女を安全な場所に隠して、そのままイモータルを倒しに行けって言いそうだもの」
「失礼な! 私だって反省ぐらいするぞ!」
「ごめんってば。……でも自力で動けないなら、僕が運んでいくしかなさそうだね。だけどなのはを背負うとなると両手が塞がって、咄嗟にアンデッドを追い払えなくなるし……う〜ん……」
「ジャンゴ、両手を使わなくても片手で人を抱える方法はあるぞ。こう、相手の身体を正面にして、自分の肩に乗せるような感じで持ち上げるんだ。それで
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