ビギンズナイト
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タイヤ“トライアル”
スペシャル“弾道ミサイル”
カラー“ジャンゴレッド”
である。準備が整った事で二台のバイクは発進、後ろからまたしても追いかけてくるイモータルとアンデッド群を振り切るべく舗装された道路の上を全速力で走りだした。
「アギト、追ってくるスケルトンの妨害は任せる!」
「おうさ! 任されたぜ姉御!」
女性が言葉をかけると同時に、赤い妖精のような少女が現れて女性と融合。輝かしい色彩となった女性の周りから魔力で構築した火炎弾が大量に発射され、バイクに乗るスケルトンらを次々迎撃していく。ジャンゴも負けじとフロントパーツから太陽弾を発射……するのは効率が悪いので、太陽銃ドラグーンのタメ撃ちで炎のイモータルを直接迎撃、弱点を突くことで倍々ダメージを与えていった。
「くっ、アバラが地味に響いてきた……。それにエナジーもそろそろ無くなりそうだよ……!」
「さっき使ったカラミティは消費が激しいからな。せめて太陽の実を食べる時間さえあればエナジーを補充できるのだが……」
「なら私が後方で時間を稼ぐ。その間に天狗みたいな鼻してる奴の言う事を、さっさと実行して!」
「コラ! 私は天狗じゃないぞ! ジャンゴも何か言ってくれ!」
「実は僕も前からそんな気はしてた。見た目だけじゃなく、態度とかも時々それっぽいなぁ〜って……」
「ジャンゴぉー!?」
「おてんこさまも今はツッコんでる場合じゃないと思うの……」
「そういうアンタもしゃべってると舌噛むぜ。本気出した姉御の運転は凄まじいから、振り落とされるなよ!」
瞬間、女性の乗るバイクのタイヤから甲高い回転音が響き渡り、その場でドリフトして後ろに走りながらアンデッド群を正面に捉える。そのまま女性は大口径のハンドガンを右手に展開、クイックドロウで敵を次々ヘッドショットし、更にイモータルのボウガンから放たれる矢も迎撃していく。そしてイモータルの正面に来ると、ドリフト状態が切れてバイクは真っ直ぐ直進する。
「ね、ねぇ……このままいったら、その……ぶつかっちゃうんじゃないの?」
「馬鹿だなぁ、姉御はガチでぶつけようとしてるんだよ! ほら、炎陣展開!」
「あっはっはっはっはっはっ!!! そぉ〜ら、チキンレースじゃぁああああ!!!」
「上等だ、受けて立つぞ人間!! うぉぉぉおおおおお!!!」
「受けて立たないで!? に、にゃぁああああああああ!!!!!!?????」
なのはの絶叫とアクセル全開でどんどん加速するバイクの音をBGMに、女性は満面の笑顔で炎を纏うイモータルに突撃、対するイモータルも地面を踏みしめる音が激しくなり、最大速度で応対していた。
そして……爆音を轟かせて衝突。同時に女性がアギトと共に放つ
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