ビギンズナイト
[11/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もアレなのだが。
「待てぇえええええ!!」
いきなり怒号が聞こえてきた方から、炎のイモータルが炎を纏って追いかけてきていた。あの速度から察するに足では逃げられないと判断したジャンゴは、急ぎ立ち上がってフロストのレンズを付けた太陽銃カラミティを構えて連射する。ドラグーンの最大チャージと比べて威力こそ小さいものの、マシンガンのように絶え間なく攻撃を続けられる事で敵を近づけさせない点ではこちらの方が有効だったのだ。
「ぐぅおっ!! だがこの程度の弾幕を受けた所で倒れはせん!!」
「あれ、太陽銃の攻撃が効きにくい?」
「もしや奴が着ている妙なスーツが関係しているのかもしれん。ジャンゴ、貫通力のあるフレームを使え!」
おてんこの指摘を受けてジャンゴは即座にフレームをサムライに変更し、直線状の太陽ショットを放つ。一切物怖じせずに突進してくるイモータルはそのショットを避けずに喰らうが、直撃したスーツの部分はマグナムが当たったかのように穴が開いていた。
「ぐふっ! 試作段階ではまだ防ぎきれぬか……! しかしこれぐらいの傷、何ともないわ!!」
「少しぐらいひるんだって良いのに、どんだけ猪突猛進なの!?」
「同感だよ、全くイモータルってのは皆してタフなんだから!」
なのはと共に半ば愚痴のような気持ちを吐露したジャンゴだが、ここまで近づかれた以上ここで相手するしかないと思い、ブレードオブソルにも手をかけて交戦の姿勢を取る。その際、アバラの痛みに襲われるが、それでもやるしかないと覚悟を決めた……刹那。
――――トゥルードリーム!!
「ぬぐぉああああああ!!!!????」
どこからか放たれた青白いビームがイモータルに直撃、まるで野球のボールのように豪速で遠くに打ち返されていった。突然の事態にジャンゴ達の思考が停止する中、低く荒々しい音を立てて病院とは真逆の方から黒いバイクが走ってきた。そのバイクはジャンゴ達の目の前で停止し、乗っていた蜂蜜色の髪に琥珀色の瞳の女性が彼らに手を差し伸べて急ぎ口調で話しかける。
「さあ、乗って!」
「君は一体……?」
「敵ではないよ。いいから早く!」
「待って、僕は自分のバイクを持ってる。だからなのはをお願い!」
「は? え、高町……!?」
「……?」
「あ〜、とにかく話は後で! 離脱する!」
なのはの名前を聞いて一瞬だけ驚いた女性は、ジャンゴの傍で座り込んでいたなのはを持ち上げ、座席の前で腕の間に抱え込むように乗せる。その間にジャンゴもバッグからベクターコフィンを取り出し(どうやって入ってたかは不明)、それをバイクに変形させて搭乗する。ちなみにジャンゴのバイクパーツは、
フロント“ブラスターU”
ボディ“スレイプニル”
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ