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RSリベリオン・セイヴァ―
最終話「天女の雫」※修正
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「蒼真……なぜお前が!?」
「テメェに話す道理はねぇ。唯一あるのは、今日の日没での告白だけだ……」
そう言うと、蒼真は俺たちへ振り向いた。
「よくやった? んで……危険な任務を押し付けてすまなかった。本来なら福音の破壊はヴォルフとラルフに頼んでたんだが……突然暴走したってからさ?」
小声で俺たちにそう説明した。そして最後はこう大きく言い残た。
「……よし、男子生徒は全員無罪! 疲れただろうし、はやく部屋へ戻って休んどけ。それと、狼?」
蒼真は俺に振り向いた。
「は、はい……」
「……よくやったな? 危険な状況の中、弥生を救ってくれて、本当にありがとう」
「そ、そんな……」
俺はつい顔を赤くした。
「清二、お前も皆の楯になって福音の攻撃を防いでくれたようだな? 本当によく耐えてくれた!」
「あ、ありがとうございます!」
「太智も見事なリーダーシップを発揮してくれてた。本当にありがとな?」
「へへ、いいってことよ?」
「これからも三人で力を合わせてこの先の困難にも突き進んでくれ? お前らは一人一人が勇敢だ。三人揃えば優秀な戦士たちになる。今後は厳しい状況になるかもしれない。力を合わせて絆を深めていけ?」
蒼真は、俺たち三人へ一人づつ褒めながら旅館の門を出て行った。門前には神無がこちらへ御辞儀をし、蒼真と共に帰っていった。
それから、俺たちは蒼真のおかげで厳重な処分につくこともなくなった。
あとは残りの一日を楽しく過ごしておわりってことだ。しかし、戻った後は生徒達にいろいろと質問攻めに会うはめになる。俺たちは口にチャックをしてどうにか黙りとおした。
……それと、舞香のことだが。
この先、彼女が裁判沙汰になることを予想し、どうにか匿ってもらうよう裏政府の人たちに頼んでおいた。そりゃあ、俺を殺そうとしたり、そのせいで弥生もああなっていまった元凶だ。だから、俺は前もってアイツに一発ビンタを与えてやった。
「痛っ……な、なにするのよ!?」
「それかコッチの台詞だ! よくも、弥生を……」
「……」
さすがの舞香も、罪を意識してこちらから視線を逸らした。
「狼君、もういいです……」
と、彼女は微笑んで舞香を許した。
「弥生……」
彼女が許すのなら、俺も許すざるを得ない。俺たちは舞香に背を向けて外へと向かった。
外へ出ようと誘ったのは彼女の方だった。

「……で、僕たちが来たころにはすでに終わってたってことですか?」
夜の砂浜でラルフとヴォルフは蒼真と神無から状況を説明してもらっていた。
「ああ、あの三人はよくやってくれたよ? とくに狼なんて命も省みずに弥生のほうへ突っ込むんだから、正直危なっかしくて世話がやけるぜ?」
と、笑いながら蒼真はあの戦いの詳細を話した。
「……福音のパイロットは?」
ヴォ
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