卒業式
02 策士
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お前なんかが僕の人生に影響を及ぼすなんてあってはならないんだ。今から存在ごと消してあげるよ」
僕はその老人に向けて片手を差し出し、ガチャガチャのハンドルをひねるように拳を握った腕を回す。
百と八十度回転した腕の先には老人の姿は残ってはいなかった。
崩壊する真っ赤な世界の下で僕は空を仰いで、ただの一言だけ呟く。
「さよなら…熊耳さん」
有宇は「転移」の能力によりフシュッという音を立てて一瞬でこの場所から消失した。
紅の空に入った亀裂が大きくなり、バリバリバリバリガシャーン!!!というガラスを砕いたようなスペクタクルを伴ってその世界は眩く輝き、白銀の閃光と共に消失した。
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