第八幕その六
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そしてこの日は夕暮れまで歩いてでした。夜は夕食を摂ってテントで休んで。
朝は日の出と共に起きてでした、朝御飯を食べてです。
また出発です、その朝日を見ながらです。
カルロスはかかしにです、あらためて尋ねました。
「西に行くんですよね、僕達は」
「そうだよ」
「このまま西に行って」
「そしてその後は北に行くよ」
「煉瓦の道から外れて」
「そう、普通の道を通ってね」
そのうえでというのです。
「北に行くんだ、そうしたらね」
「その人のお家があるんですね」
「うん、マリューさんのね」
まさにその人のお家がというのです。
「あるからね」
「じゃあ田んぼがですか」
「凄い水田が広がっているよ」
かかしはこうカルロスにお話しました。
「見たらびっくりする位のね」
「それだけの広さですか」
「そうなんだ。そして広いだけじゃなくてね」
それに加えてというのです。
「そこから採れるお米がね」
「オズの国で一番美味しいんですね」
「そうなんだ、だから行くんだよ」
カルロス達もというのです。
「これからね」
「そういうことですね」
「そう、じゃあ道のことはわかったね」
「わかりました」
カルロスはかかしに確かな声で答えました。
「じゃあ行きましょう」
「これからね」
「お米はこの中に入れるわ」
ドロシーはバスケットボックスを出して皆に見せつつお話しました。
「この中には何でもどれだけでも入るから」
「魔法のバスケットボックスですね」
「毎朝パンが一杯入るバスケットボックスもあるけれど」
ドロシーが最初の冒険の時にマンチキンの魔女から貰ったものでドロシーは今も大切に持っているのです。
「これはまた別のバスケットボックスだから」
「それの中にですね」
「入れて都に持って帰るわ」
「わかりました」
カルロスはドロシーにも確かな声で答えました。
「じゃあ行きましょう」
「ええ、これからね」
さて、それじゃあね」
臆病ライオンも言います。
「まずは西に行ってそして北」
「道はそうだね」
「そうだよ、落ち着いて行こうね」
「どんな水田なのかな」
カルロスは臆病ライオンとお話しながらその水田のことを考えています。
「何か楽しみになっていたよ」
「そうそう、見たいって思ってわくわくするよね」
「本当にね」
「そのわくわくする感じがいいよね」
「冒険の醍醐味だよね」
「そnわくわくするものがね」
それこそとです、臆病ライオンも言います。
「オズの国にはいつもあるんだ」
「それがオズの国だよね」
「カルロスはこの国でいつもわくわくしているね」
「うん、そうならなかったことはね」
それこそと言うのでした。
「ないよ」
「そうだね、
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