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能力者たちが事件を起こしたり解決したりするようです
第六話 隙を生じぬ二段構え
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煉瓦街に着き、バイクを路上に停める、ヘルメットを外し座席の上に置いておく
サイドカーに座って乗り物酔いをしている姫月もある程度落ち着いたのかマルチと一緒に降りてくる

目の前にあったのは消えた時計塔と元時計塔らしき瓦礫の山、そしてそれを片付ける清掃員の人達、
その中には手伝っている霊遥葵と速水の姿を見つけ、駆け寄る

「霊遥葵さん、速水、何があったんだ?」
そう質問すると、速水が説明してくれる

「例のゼロの世界から異能者が出てきたんだ、4人程ね、うち2人ほどは目視したよ」

「4人か...狂った異能者か...?」

「いや、見たところ狂っていない...けど、攻撃はしてきた、確かナンバーズって言ってたな」

「多分だがうち一人は見たぞ、武槌 雷鳴、と名乗っていた、警察署は瓦礫の山になったよ、撃破はしたが逃げられたようだな、そっちの奴の異能については、分かるか?」

「ああ、まずは容姿から説明するぞ、異能を見たのは2人のうち1人のみ、青い髪を後ろで束ねている男だ、筋骨隆々、大太刀を持っていた、もう1人の異能者から須佐之男と呼ばれている、異能は水を操って回避に使っていたから、水系異能かと思われる、もう1人の方は茶髪で小柄な和服の女だ、それ以外はよくわからなかった」

と、色々な情報を聞き、追跡を試みようと、マルチに頼む

数分するとクゥ~ンと鳴きながらその場で伏せている

「うーん...もうこの街にはいないみたいです、マルチちゃんの搜索範囲内から完全にいなくなってるそうです...というより、匂いがぱったり途絶えているそうです」

と、姫月が説明してくれる

「十中八九ゼロの世界に行ったんだな、何やらナンバーズには目的がどうとか言っていた、恐らくはだが、自由に出入り出来るんだろう」

そう霊遥葵が考察を述べながら瓦礫に腰をかける

「そうだな、ここで話し合う前に、場所を変えよう...2回も説明するのは面倒だからな」

■■■

~成美の家の喫茶店~

大きなテーブルを囲むように弦巻、霊遥葵、速水、姫月、神鳴樹、成姫が座っている

先程話した内容をざっくり説明した

「警察署については私と成姫で多方片付いた...が、奴らについては何もわからなかったよ」

そう言いながら弦巻は肩を落とし、頭を抑える

「たっだいま~!!」

大きな声をあげながら扉を勢いよく開け成美が入ってくる

「成美か、どこ行ってたんだ?」

「どこ行くかちゃんと行っといたよ?なぎ君寝てたけど」

「意味ねーじゃねーか...」

少し呆れながら話を続ける

「で、どこ行ってたんだ?」

「もう一人の方追いかけてた」

「もう一人...?」

「そ、武槌
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