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ハイスクールD×D〜黒衣の神皇帝〜 再編集版
補習授業のヒーローズ
励ましの言葉を受けたグレモリー眷属
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に?」

僕の問いにグレイフィア様が頷く。

「ええ。サーゼクスが出られない以上、私とルシファー眷属で魔王領の首都に向かう超巨大型ドウター『ゼットン』を迎撃します。最低でもその歩みだけでも止めてみせます」

他の迎撃部隊も強大なドウターを氷漬けしたり、強制転移させたり、足場に巨大な落とし穴を作って進行を止めようとしていた。だけど全て失敗に終わってしまったし、あの巨大な門がある所為で滅しても増え続けてる事は事実だ。強制転移の類、空間や時と司る魔力・魔法も通じない情報を得ていたが、術式に対して無効化の呪法を組み込まれていないので『魔獣創造』よりかはマシな相手である。

所有者が生き続けていれば無限に増え続けるが、今回に限ってでもないが滅しても滅しても増え続ける問題としてあの門を閉じなければならない。今までだと黒鐵改の重力球で閉ざす事が出来たけど、今はいないので他の方法を考えようとも閉ざす方法が無いのであればドウターを倒し続けなければならない。ちなみに僕の師匠は一誠君とルシファー眷属『騎士』のお一人とされている。

「これをリアスに渡してもらえますか?サーゼクスとアザゼル総督からの情報です」

「これは?」

サーゼクス様と先生からの情報と言うメモ書きを手渡してくれたが、主宛てのメモを開いて確認すると・・・・そこには悪魔文字で『アジュカ・ベルゼブブ』と『拠点』やらが走り書きされていた。


「現ベルゼブブ、アジュカ・ベルゼブブ様がいらっしゃる現在地です。アザゼル総督からの伝言を伝えます。『黒の駒を見てもらえ、元は『悪魔の駒』から創り出された物だ。あの男なら今まで謎とされていたのを解析出来るはず、黒ちゃんの遺志や道を導いてくれるはずだ』とね。リアス達を連れてここに赴きなさい、祐斗さん。アジュカ様ならば、黒鐵様の遺志を拾い上げてくれるでしょ」

そう、その魔王は『悪魔の駒』を制作した張本人だが、黒の駒は黒神眷属の技術の結晶だと聞いている。黒の駒を見てもらえるのだろうか?先生は一早く情報を集めてくれたようだけど、僕も同じ事を考えていたようだね。この状況下で一番忙しい立場に居ると言うのに、盟友との僅かな可能性を導かせてくれると思ったのだろうな。

「私もそうですが、サーゼクス様や四大魔王は必ず黒鐵様が復活する事を信じています。先程グレモリー眷属らを奮い立たせたと聞いておりますし、力のある若手が冥界危機に立たずして次世代を名乗る等おこがましい事です」

グレイフィアがそう言ってから立ち去ると、祐斗はフロアにいたアーシアさんらの所に着くと意気消沈していたはずの朱乃さんが復帰した顔をしていた。それを見た僕は思わず驚いてしまったが、先程黒鐵神殿にて一誠君から元気づけられたと言っていたのであとは部長だけだなと思った。
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