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詩集「棘」
君のいない現実は

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雪に染まる冬の風景は
どこまでも淋しさを纏い…
日々の忙しさに心奪われ
本当の自分を見失い…

空っぽの生活…
何かを無くすだけの毎日は
生きる意味を問い掛ける

君のいない現実は
空虚なまでに何もなく
なぜこんなにも愛おしく
君を想い続けてしまい…
求めて止まないの…?


時は流れ悩みは尽きず
いつまでも虚しく過ごし
広がる雪雲に憂い満ちてく
想いなどきっと届かずに…

希望のない未来…
それでも諦め切れず藻掻き
叶わぬ夢に手を伸ばす…

君のいない現実は
透るように色もなく
変わらぬ想い抱いても
悲しさが胸を貫いて…
恋い焦がれてしまう…


とても儚く白い結晶(カラダ)
手に触れた刹那に消えた
もしこの気持ち告げたなら…
きっと…全てが同じように…

君のいない現実は
彷徨うように当てもなく
どうしてなんて意味もない
全てを投げ棄てたくなるよ…
願いさえ虚しく…

君のいない現実は
空虚なまでに何もなく
なぜこんなにも愛おしく
君を想い続けてしまい…
求めて止まないの…?




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