暁 〜小説投稿サイト〜
ホウセンカのキオク
第1話 〜新シイ生活〜
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れていた訳ではないのだが、さっきまでの気だるさが和らいだ。
やはり「学校」という存在が大きかったのだろう。
「今日の晩御飯は?」
「生姜焼きだよー。」
いつもと変わらぬやり取りをして自室に向かう。
そして新品同様のスマホを開く。
今では中学生から持つ人もいるらしいが正直なところ中学生のうちはいらなかった。
スマホの電源を入れた時、丁度1通の通知が来た。
送り主は加茂下 礼奈。
中学校3年生の時にかなり仲良くしていた女子。
プラスして言うと腐要素が強い。
「もしマミと陽香梨と一緒に学校行くことになったら一緒に行っても大丈夫?」
どうやら一緒に登校しないかという誘いのようだ。
マミというのは青村 マミのこと。
礼奈と同じく中3の時に仲良くしていた女子。
陽香梨というのは神鳥 陽香梨。
彼女とはほとんど話したことはないが、マミの親友らしい。ちなみに女子。
まあ正直言うと独り言を言いながら1人で自転車を漕ぐのも気が引けると思っていた。
「全然大丈夫。時間どうする?」と返信しておいた。
するとあまり時間を空けずに「グループ作るわ」と返信が来た。
そして間もなく4人のグループに招待された。
グループ名は「集まれぇぇええ先明生ぇぇ!!」。
まあ彼女達らしいといえば彼女達らしい。
そしてその後数分で時間、待ち合わせ場所が決まった。
明日からは4人での行動となる。

「おはよー神道。」
「お、おはよーマミ。」
待ち合わせ場所コンビニ前には通勤の時間なだけあって会社員の姿が多く見られる。
ちなみにみんな道隆と呼ぶのがめんどくさいらしく、年神の神と道隆の道を取って神道と呼ぶ。
あまり変わらない気がするのは僕だけか。
「陽香梨もそろそろ来るよ。」
そう。問題はそこなのだ。
極度の人見知りの僕が初対面の人としかも女子と一緒に登校するなどできるのか……?
地味に緊張しているのだ。
「お、来た。」
マミの視線の先に自転車が一台見えた。
「おはよー。」
「おはー。」
何気なく普通に挨拶したものの一応ほぼ初対面だ。
いや、中3の時に1度マミを通じて話したことはあったが……。
「じゃ、行こっか。」
3人は自転車を漕ぎ出した。
礼奈の家は通り道にあるので、3人で合流してから家を経由して学校に向かう。
そして今日の朝になって気づいたのだった。
完全にハーレム状態になっていることに。
3対1である。完全にハーレムである。
まあ別にそれまで気づかなかったということは苦痛ではないのだ。
というよりその状態を早くも受け入れようとしている。
自分の精神力に恐怖した。
「おっはー。」
「おはよー。」
礼奈を拾って4人(そのうち3人は女子)になった。
これは完全に危ない人になっている気がする。
女たら
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