暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?うそつき〜Tear of anger and sorrow〜
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†††Sideルシリオン†††
クイントさん達を見送り、俺は“堕天使エグリゴリ”の1機であるレーゼフェアと睨み合う。シュヴァリエルに続いてレーゼフェアともこうして遭遇できたのは幸運と思える。しかしこんな重要な任務の中で、しかも急いでいる時の遭遇は遠慮したかったというのも確か。文句も言っていられないか。
「ここにはなのは達も居ない。クイントさん達の目も無い。・・・・行くぞ!」
“エヴェストルム”のカートリッジを2本ずつロード。さらに2つの柄の魔石に魔力を流して、魔力量を増加させる。そしてその形態を、神秘魔力による魔力刃を生成するフルドライブ・イデアフォルムへと変形させる。魔道と魔導のハイブリット機だ。神器の上位には敵わないが、込める神秘魔力の大小によっては“エグリゴリ”の装甲には届くことは、シュヴァリエルとの戦いで証明できた。
(堕天使戦争を生き抜いたエグリゴリの中で、シュヴァリエルが最高の防御力を誇っていた)
神秘を増加させる効果があると判ったクジャクの翼を展開されると辛くなるが、それでもシュヴァリエル以上の防御力になることは決してないはずだ。
「上等だよっ!」
――
黒き影拳乱舞
(
ポワン・タンペット
)
――
レーゼフェアが影を纏わせていた右拳を突き出すと同時、俺の今の身長148cmと同程度の大きさを持つ影の拳が10近く連射されてきた。空戦形態の機動力を活かして回避し、天井付近を陣取って上級術式をスタンバイする。
「影よ、神器王を捕らえてッ!」
通路に詰まっているかのような無数の影の触手が一斉に俺へと伸ばされて来た。シュヴァリエルのように弱点属性が無い風嵐系とは違い、闇黒系にはしっかり閃光系という弱点属性が存在している。焦ることはない。
「
曙光神の降臨
(
コード・デリング
)
!!」
俺は手の平サイズの閃光系魔力の光球を1つ創り出し、迫り来る影の触手へ向かって投げ捨てる。そして光球は音も無く球体状に爆ぜ、レーゼフェアの影と言う影を散らしていった。
「あー! あの人間たちに時間を掛けないでとっとと殺しておけば良かった!」
――
影渡り
(
シュルプリーズ
)
――
「殺されるのは勘弁だが、クイントさん達に時間を掛けないというのは賛成だよ!」
通路の影の塊の中へとレーゼフェアが消えた。この部屋のどこかの影に移動したか、もしくは勝てないと踏んでこの場は退いたか。いや、アイツの負けず嫌いの性格からして大人しく逃げるわけがない。デリングの効果が切れたその瞬間が勝負だな。
(
昼神の閃星
(
コード・ダグ
)
や
光神の調停
(
コード・バルドル
)
が使えればもっと簡単にダメージを与えられそうなんだが、ダグは屋外限定・青天・昼間と条件があるし、バルドルは全方位無差別だからな〜)
この施設から
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