暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?うそつき〜Tear of anger and sorrow〜
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・・」背を向けたままのスバルちゃんが何かを呟いた。
「・・・うそつき・・・」
ナカジマ一尉が「スバル・・・?」声を掛けた瞬間、「うそつき!」スバルちゃんがハッキリとそう言った。
「うそつき! 一緒に帰って来るって言ったのに! おかーさんは大丈夫って言ったのに! 約束したのに! それなのに・・・!」
私たちに振り返ったスバルちゃんは、クイントさんの遺体(正確には両腕と両足だけで、胴体は無い)が収められた棺を埋葬したばかりの土を両手で掴んで「うそつき!」ルシル君に投げ捨てた。ナカジマ一尉が「スバル!」怒ってやめさせようとするけど、「うそつき! うそつき!」スバルちゃんは言うことを聴かずにルシル君に土を投げ捨て続ける。
「ルシルさんなんて・・・だいっキライ! うそつきなんてだいっキライ! うそつき! かえしてよ! おかーさんをかえしてよっ! かえしてよっ! 約束したんだからかえせ!」
スバルちゃんから怨嗟の声、そして土がルシル君に浴びせかけられ続ける。私たちの目に映るルシル君の背中はとても小さくて、今にも消えてしまいそうなほどに弱々しくて。
「スバル! 坊主を責めるのはよせ! 坊主だって一生懸命戦ったんだ! どうしようもねぇことだってある!」
とうとうナカジマ一尉がスバルちゃんを羽交い絞めにした。ギンガちゃんはルシル君とスバルちゃんとナカジマ一尉をオロオロと見回して混乱してる。ナカジマ一尉の腕の中で暴れてたスバルちゃんは抵抗を止めると「・・・ねば・・・んだ・・・」何かを呟いた。
「・・・し・・・よかっ・・・。しねば・・・たんだ・・・。おかーさんの代わりに・・・ルシルさんが・・・死ねばよかったんだ!」
「っ!! スバルっ!」
スバルちゃんを乱暴に放したナカジマ一尉が手を振り被って、スバルちゃんを叩こうとした時、「っ!!」スバルちゃんを庇ったルシル君が代わりに頬を叩かれた。その衝撃で張られていたガーゼが剥がれて宙を舞った。
「坊主!?」
「怒らないであげてください一尉。これは・・・俺の贖罪です・・・。ごめん、スバル、ギンガ、一尉。約束を守れなくてごめん。クイントさんを護れなくてごめん。・・・ごめんなさい」
土下座をしたルシル君が「ごめんなさい」謝り続ける。私は、なのはちゃん達もそんなルシル君を見ていられなくなって目を逸らした。苦しい。親しかった人の死が、親しい友達のあんな姿が、親しかった友達の罵声が。苦しくて、悲しくて、涙が止まらない。
「やめろ、坊主! 子供がそんなことしちゃいけねぇ! ギンガ、やめさせろ!」
「っ! あ・・・あ・・・、ルシ・・・あ・・・?」
そう言われたギンガちゃんがオドオドとルシル君に近寄ろうとした時、いきなりバタッと倒れ込んだ。
「ギンガ
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