暁 〜小説投稿サイト〜
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Epico?うそつき〜Tear of anger and sorrow〜
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止められた。

「ありがとうございます、リンディ提督。あの、俺なんかのことより首都防衛隊のみんなは!」

「「・・・・」」

俺の問いに、リンディさんとエイミィは無言を返した。やめてくれ。そんな表情をしないでくれ。それじゃまるで・・・

†††Sideルシリオン⇒すずか†††

あのクイントさんが・・・亡くなった。ドクター・プライソンのアジトだっていう施設に潜入捜査を行った首都防衛隊9名の内、7名が死亡、1名が意識不明の重体、1名がMIA(Missing in actionの略で、行方不明を差す)っていう状況。そして、査察官として同行したルシル君も、意識不明の重傷で発見された。
その事を知ったのはチーム海鳴のみんなで、私のお家の別荘でバーベキューをしていた時。最初はシグナムさんやシャマルさんの大人組にだけ知らされたんだけど、はやてちゃんが2人の様子を訝しんで問い質したことで判った。そして、クイントさんの殉職、メガーヌさんのMIA、面識はないけど防衛隊隊長のグランガイツ一尉の危篤を知った。
その2日後の今日、私たちチーム海鳴は、ミッド西部エルセア地方にて行われてるクイントさんの葬儀に参列してる。近くの教会で葬儀を終え、これからここポートフォール・メモリアルガーデンで埋葬となる。

「おかーさぁーん!」

「ぅ・・・っく・・・」

スバルちゃんの大きな泣き声が止まない。教会での葬儀から墓地での埋葬までずっと泣いていて、ギンガちゃんも教会では大きな声で泣いていたけど、ここに移動してからは堪えてる。その懸命さが逆に痛々しくて、見てる方が苦しくなっちゃう。
そして棺は墓碑の手前に掘られた穴に納められて、土が被せられ始める。私たちや他の局の関係者は敬礼でそれを見届ける。スバルちゃんの鳴き声はさらに大きく、ギンガちゃんもまた声を上げて泣き始める。クイントさん達の仲の良さを知ってた私も、堪え切れずにボロボロ涙を流す。そうして埋葬が終わって、参列者が去って行く中・・・

「ん?・・・ちょっ、ルシル君・・・!?」

はやてちゃんが声を上げた。はやてちゃんの視線の先、そこには剣翼を背にして、ゆっくりと地上に降り立とうとしてたルシル君が居た。シャマル先生が「病衣のままで何してるの!?」驚きと怒りが混じった声でルシル君に駆け寄った。

「ルシル、あんた! 点滴の管を付けっぱなしじゃない!」

ルシル君は入院時に着る服のまま、さらにはアリサちゃんの言うように点滴のチューブを腕に付けたまま。明らかに病院から抜け出して来てるのが判った。

「俺のことはいい! ・・・・クイントさん・・・。本当に・・・!」

集まった私たちを掻き分けるようにして、ルシル君はフラフラな足取りでクイントさんの墓碑に向かって行く。そんな時、「・・・つき・
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