暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?うそつき〜Tear of anger and sorrow〜
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元世界と同じ露出の激しい服装。そうか。アイリがシュヴァリエルから聴いていた、“エグリゴリ”の誰かが有しているという話は事実だったんだな。

「アギト・・・!」

俺に攻撃を仕掛けたのは紛れもないアギトだった。俺が彼女の名前を呼ぶと、「あんたさ、誰だか知んないけどさっきから何なのさ」アギトは不快そうに顔をしかめた。

「っ!?・・・レーゼフェア、アギトに何をした・・・!」

「えー? ちょろっと記憶をイジっただけだよ? ベルカの頃の記憶はどっか行っちゃったかも♪」

「なっ・・・!」

じゃあアギトは俺のことを本当に憶えていないというのか。いや、ベルカの時と言うのであれば俺だけでなくシグナム達のことも。アイリの時みたく、ただ捕まっているだけかと楽観していた俺をぶん殴ってやりたい。

「なぁ、レーゼフェア。何の話してんだよ?」

「アギトは気にしなくていいよ。さ、僕たちからアギトを奪おうとするあの悪者をやっつけるよ」

「あたしを・・・奪う? 敵か!」

敵意をむき出しにするアギトに、「違う! 俺は! アギト!」そう言うが、「アギトって名前はレーゼフェアに付けてもらったんだ! 馴れ馴れしく呼ぶな!」怒鳴り返されてしまった。

「アギト。わたくしとユニゾンを」

「おっしゃ! フィー姉ちゃんとあたしの相性はなかなかだからな!」

フィヨルツェンとアギトが手を取り合い、「ユニゾン・イン!」ユニゾンを果たした。一瞬の発光の後、フィヨルツェンのブラウンの髪色がシグナルレッドへと変わり、瞳の色はブロンズレッドからピンク色へと変わった。

――高貴なる堕天翼(エラトマ・エギエネス)――

さらにフィヨルツェンの背より展開されたた20枚の魔力翼は、アギトとのユニゾンの影響か真っ赤に燃える炎の翼と化していた。

「そういうわけですので、わたくし達の反撃です」

――粉砕せし風爆(マーシレス・フラワー)炎花(ホムラ)――

「残念でした」

――昏き淵より手招く罪深き聖域(サンクテュエール・コンフェッシオン)――

「くっっそぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」

迫り来るレーゼフェアとフィヨルツェンとアギトの攻撃に、俺は現実を受け入れられずに叫んだ。

「――・・・っ!? はぁ! はぁ! はぁ! はぁ・・・!」

そして、気が付けば俺はベッドの上に横たわっていた。真っ白な天井が真っ先に視界に入った。

「はぁはぁはぁはぁ・・・! ここは・・・? 俺は・・・?」

事情を呑み込めない俺は上半身を起こし、そしてここが「病院・・・?」であることが判った。左腕には点滴のチューブ、胸には心電図と繋がったコードが付けられ、衣服はもちろん病衣。あと頭や右腕、腹には包帯が
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