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なんだかんだ言ってるけど結局の所、大天使様も〇〇なんだよね
冥界の番犬
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「...コノヤロォっ!」
佐吉はついに殴りかかった。リリヤは
「...佐吉君...ごめんよ。僕が悪かった。でも本当に嬉しいんだ。」
リリヤは素直に謝った。佐吉はバツが悪そうにそっぽをむいた。
「...でもよ...何で母ちゃんが喰われるだよ...」
「いや、多分食べられてないよ。冥界から逃げる奴以外ケルベロスは喰い殺さない。ハーデスとの誓約に反するからね。」
佐吉は
「って事は母ちゃんは生きてるっ!?」
信じられない様に顔をあげた。
「多分ね。」
(...雅さんが生きてる...よかった)
雪乃も心の重しが少し外れた気がした。
「...おい。汝ら、何故この様な場所におるか?」
3人がようやく明るくなったと思うと、どこからかわからない、重く低い声が聞こえてきた。
「...我が問いに答えぃ!汝ら、何故この様な場所におるか?」
同じ質問が2度繰り返された。
「...この声...母ちゃんを襲った奴の声だ!」
佐吉が雪乃に言った。
「...ほう。我が人間如きを取り逃がしておったとわな。ならば、汝もこい。李広に汝らの命と引き換えに楓月告_槍を頂いて帰る。」
そして佐吉を捕まえようとした。
するとリリヤが
「冥界の王、ハーデスの忠実なる部下よ...何故、我らを襲うか?ハーデスは冥界に来る者...即ち、死んだ者しかお前達の世界でも危害を加えんでなかったか?」
いきなり大人びた感じでいった。
「ほう、汝、我がわかるのか?左様、我が主はこの様な事はせん。が、しかし、ご兄弟のゼウス殿、ネプチューン殿と共にオリュンポスの地下深くに幽閉されておるでの。わしは命令に逆らえんのだ。悪く思うな。」
ケルベロスは暴れる佐吉をくわえようした。
「...では偽の主に伝えるが良い。...天界のミハエルの生き残りがでたとな!」
ケルベロスは一瞬手を止め
「...汝は天使と申すか...それも天界の王、ミハエルの残党とは...。我もこの様な事はしとうない。が、ハーデス様のため仕方ないのだ。」
そう言うと佐吉をくわえて走り去って行った。
「お姉ちゃんごめんね。助けられなかった。でも、すぐに助かるよ。お姉ちゃんの探してる人...大切な人が近づいてるきがするから。」
(...私の大切な人...?先輩がっ!?)
雪乃がそう思うとリリヤが
「てやぁぁああっ!」
雪乃めがけてダイブしてきた。
「...!?」
雪乃はもちろんパニック。
「...やっぱりお姉ちゃん、僕と比べておっぱいおっきいよ...このこのっ!」
リリヤは雪乃の胸をつねったり揉んだり...一体どうなるのやら...
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