救世主
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「レオン!!」
「あのバカ!!今とシリルにそれを使ったら・・・」
蛇姫の鱗の一同にも緊張が走る。だが、その声はレオンに届くことなどあり得ない。
「氷神の・・・怒号!!」
素早く放たれた黒い冷気の塊は、一直線にシリルへと伸びていく。
「!!」
体の前で腕を交差させ、それに耐えきろうと歯を食い縛るシリル。だが、そんなもので塞ぎきれるほど、レオンのブレスは甘くない。
想像を絶するような・・・いや、最悪の事態さえ想定してもおかしくない一撃。しかし、それがシリルを直撃する直前、
ガァン
シリルの脇腹に何かが当たり、ブレスの範囲外へと弾き出された。
「いてっ!!」
完全に予想外なところからの衝撃だったため、何も反応できずに顔から地面に落とされてしまう。
その直後、シリルが元いた場所を黒い冷気が通過していった。
バキッ
何かが折れる音と一緒に。
「うおおおおおおっ!!」
それと同時に聞き覚えのある叫び声が聞こえてくる。シリルは血が出ている鼻を押さえながら、そちらを振り向く。
「俺の鉄竜棍を砕くとは、大した力だな。ギヒッ」
そこにいたのは、長くてボサボサの黒い髪をした、シリルと同じ竜がいた。
『あぁっと!!なんとここで!!ガジル乱入だぁ!!』
絶対絶命のピンチに突如現れた鉄竜。彼が妖精を救う救世主となるのか?
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