マブラヴ
1225話
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な俺の言葉に、カガリが微かに眉を顰める。
予想通りというか、予想したくなかったといった答えだったのだろう。
「何でだ? シャドウミラーの戦力があれば、火星のハイヴを攻略するのは難しくないだろ?」
「そうだな、それくらいは楽に出来る。……けど、そう聞いてくるって事は、もう薄々気が付いてるんだろ? 俺達が火星のハイヴを攻略したのは、あくまでもG元素目当てだ。マーズゼロとその周辺にあった2つのハイヴからも多くのG元素を入手出来たが、ハイヴを攻略してG元素を奪うというのは、1度行ってしまえばそれまでだ。けどハイヴに攻め込んで反応炉を破壊せず、そのままG元素だけを奪ってくれば……」
「養殖、か」
「正確には養殖とまで言えるかどうかってのは微妙だけどな。俺達シャドウミラーとしても、G元素は色々と使い勝手がいい代物だ。ブラックホールエンジンとか、ホワイトスターとか、使うべき場所は多い。その辺を考えると、G元素は幾らあっても困るって事はない。あればある程いい」
俺の言葉に、カガリは小さく溜息を吐く。
この辺で即座に自分の不満を言わなくなっただけでも、随分と成長している。
そんなカガリの代わりなのか、アスランが口を開く。
「アクセル代表。火星に関しては分かりました。ですが、地球の方はどうなるんでしょうか? マブラヴ世界の地球はこれからもハイヴを攻略していくと思いますが、そこでの攻略にシャドウミラーは協力すると考えてもいいのでしょうか?」
「そうだな。俺としてはそのつもりだ。ハイヴがなくなれば、それだけ人間の生活圏が広がり、マブラヴ世界が異世界間取引の相手としてより多くの需要をもたらすだろうし。ただ、今のマブラヴ世界の戦力を考えると、俺達抜きでもハイヴ攻略は出来そうな気もするけどな」
そんな風に会話をしていると、不意にこちらの方に近づいてくる人物がいた。
「確かにアクセル達にはもう少し地球で協力してくれると、こちらとしても嬉しいよ」
「アクセルさん達の協力があれば、確かに地球上のハイヴはどうとでもなるでしょうね。ただ、アクセルさんが仰る通り、出来れば私達の世界の問題は私達で解決する事が出来ればいいんですけど」
護衛というか、お付きの近衛を引き付けた崇継と恭子の2人だ。
いや、それだけではない。
「……また、珍しい。どんな組み合わせだよ、これは」
崇継と恭子の2人と一緒にいたのは、オズマとキャサリン。
意外な組み合わせと呼ぶのに相応しい。
「ちょっとマブラヴ世界についての軍事を話していたんだよ」
そう告げるオズマだったが、果たして実際にはどんな話をしていたのやら。
まぁ、元々外交の場というのもあるんだし、ここでその辺を追求する気はないが。
恐らく、マブラヴ世界に関する輸出に
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