マブラヴ
1225話
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らこそ、陽光でガン・ルゥは既に使われなくなったんだし。
「話は分かった。ただ、こっちも色々とやるべき事が多いから、誰かを専任でKMFにって訳にはいかないけど、それでもいいか?」
今回の火星の息吹作戦で入手した大量のG元素の使い道や、門級、反応炉にくっついていた触手を使うBETAの調査、マーズゼロの反応炉の調査、金ぴかから奪った宝具の解析、そして何よりFate世界の座標の調査……と、主立っただけでもこれだけ技術班の仕事はある。
他にも個人で研究している事や、PTサイズに機体に装備する追加武装の件といった具合に、技術班は非常に忙しい。
……まぁ、技術班はその忙しさを楽しめるような奴が殆どで、魔法球という裏技もある。
寧ろ、それがあるからこそKMFの方にちょっとでも手を出せるってところか。
「構わない。こちらのコンセプトに関しての連絡は後日させて貰う。大まかに言えば、低コストでなるべく高性能、パイロットにとっても操縦がしやすく、拡張性の高い機体だ」
「無理だろ」
星刻の言葉を一瞬で斬り捨てる。
確かにそれが理想なのは事実だが、幾らなんても要求が高すぎる。
「多分、シャドウを見てそんなコンセプトを出してきたんだろうが、シャドウは俺達だからこそ運用出来る機体だぞ? 陽光であのレベルの機体を量産しようなんて思ったら、まず不可能だ」
「分かっている。だが、コンセプトに関してはあくまでもこちらの要望と考えて欲しい。出来るだけそういう機体を欲していると思ってくれ」
そうは言っても……やっぱり無茶だろ。
シャドウにしたって、量産機としてはコストを度外視した高性能機で、拡張性も高い機体だ。だが、逆に言えばそれだけの高性能を活かす為には相応の操縦技術が要求される。
量産型Wの操縦技術がグラストンナイツレベルだってのが、その辺を表していると言ってもいい。
「その辺の詳しい話に関しては、後日詰めさせて貰いたい。こちらからも人材を派遣させて貰う」
「……まぁ、取りあえずレモンとエザリアには話を通しておくよ。後はそっちで頑張ってくれ」
「うむ、助かる。では、私はこの辺で失礼させて貰おう。この際だから、他にも挨拶をしておきたい者達がいるのでな」
「ああ」
短く挨拶を交わし、星刻が去って行く。
まぁ、祝勝会でもあるこのパーティだが、他の世界から大勢の人員が来ているのは事実だ。そういう意味では、社交界というか政治的なやり取りが行われても少しも不思議ではない。
いや、寧ろその類の話がなければ逆におかしく感じるだろう。
勿論全てがそういう人ばかりじゃないだろうけど、それを狙っている人が多いのも事実。
特に星刻の場合は陽光を実質的に動かしている人物だ。
表向きの代表はオデュッセウスや麗華といっ
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