アインクラッド編
平穏な日々
紅色の策略 04
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声は完全に悪ノリだ。
僕が結婚していることをサチ姉が知っていたように、黒猫団の他のメンバーだって当然知っている。 その相手がアマリだと言うことだって特に秘密にしているわけでもないので教えてあるし、まして、僕と同様にアマリも有名人だから、容姿を含めて知らないはずがない。
今の今まで紹介しなかったのは単純に時期が合わなかったことと、意外に思われるかもしれないけど別行動が多かったからで、むしろ顔合わせ(まあ、アマリは寝ているけど)の場を設けるのが遅かったくらいだろう。
そんな仲間たちの叫び声に反応してキッチンから出てきたサチ姉は、まず僕を見て、それからアスナさんを見て、一瞬だけ複雑な表情を浮かべたけどすぐに笑った。 そう言う物分かりの良さはサチ姉の美点であり、サチ姉の欠点でもある。
いっそ、感情を素直に出して怒ってくれた方がこちらとしても、何よりアスナさんとしても気が楽だろう。
視線を合わせたサチ姉とアスナさんとの間に流れる微妙な空気を察していない黒猫団のメンバーが矢継ぎ早にしている質問攻撃を適当にあしらいつつ、僕は今日だけで何度目になるかもわからないため息を吐いた。
はあ
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