偶然
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と現社のテストがあるはずだよ…」
「……。現文に現社…。終わった…」
俺が頭を抱えているとカレンが口を開く。
「サクマさんたちも現文に現社?私たちもその二教科だよ」
「カレンも…?つかぬ事を聞くが高校は何処…?」
「高校は雅野高校っていう東京の学校だけど…」
それを聞いた俺とユウは顔を見合わせた。
「…?どうしたの二人とも…」
「カレン、落ち着いて聞いてくれ」
俺はカレンに話しかけると、言葉を続ける。
「その学校、俺たちも通ってるんだ…」
「えっ!?嘘…!」
「本当に驚いたね…、まさかカレンさんと僕たちが同じ学校だなんて…」
「因みにサクマさんたちのクラスは何処?私は2ー2だけど…」
その言葉に俺たちは再び顔を見合わせた。
「嘘…、サクマ…それって…」
「あ、ああ。驚いたな…。まさか隣のクラスだなんて」
「えっ…、隣って言うと2ー1なの?」
「その通りだ…。こんな偶然もあるんだな…」
俺は偶然の重なり合いで知り合ったカレンにあることを頼んだ。
「良ければ現文と現社を教えてくれないか!?」
「私で良かったら教えるけど…」
「本当か!?ありがとう、頼む!!」
俺がそう言い終わると、カレンはメニューウィンドウを開き
設定の共有という欄からギャラリー共有で俺たちの前に写真をオブジェクト化させた。
「これは次テストで出そうなところを、スマホで撮ってた写真だよ」
「凄いこんなに沢山…。わかりやすく赤ラインも引いてあるしね!」
「ああ。だけどこれは…?」
そんな感じでカレンに勉強を教えてもらった俺たちは、自身に満ち溢れていた。
「よし!これで明日のテストはバッチリだぜ!」
「うん、かなりわかりやすかったよ!」
「そ、そうかな…?ありがと…」
カレンは少し照れたように話すと、メニューの時刻を確認する。
「もう23時か…。結構勉強しちゃったね」
「ああ。勉強教えてくれてありがとな、カレン」
「う、ううん!こっちこそ助けてもらったり、友達紹介してくれてありがとね!」
カレンは名残惜しそうに口を開く。
「もうそろそろログアウトしなきゃ…」
「カレン…」
俺がそう言うとカレンは俺に向く。
「カレンが良かったら、明日学校で会おうぜ!」
「うん!今日はありがとね!サクマさんまた明日…」
そう言うと俺たちの目の前でカレンはログアウトしていった。
その瞬間、ユウが俺に向かい話す。
「やっぱり前言撤回…。サクマは裏切り者だぁぁぁ!!」
「な、なんでそうなるんだよ!」
「くっ…!この天然め…。カレンさん「サクマさんまた明日…」
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