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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百二六幕 「星屑の一撃作戦」
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我々の邪魔をする、アニマスッ!!何が目的で貴方がたは私の夢に立ち塞がるか!!」
「夢だと!?分不相応というのだ!地球人は地球人らしく重力の檻に閉じ込められていればいい!下等な存在にその理由は理解できまいッ!!」

 レーザーの密度が高まったことでセシリアの回避行動はさらに激しさを増し、とうとうバリアなしには無傷で回避できない距離まで詰る。

「地球人と言った!?それで貴方がたはカシオペア座の第28惑星系から来た宇宙人だとでも言う気なのですかぁ!?」
「おちゃらかすな、劣等人種!ISなどというたわけた兵器を我がもののように抱え、家畜のように生きてきた小娘がぁぁぁーーーーッ!!」
「小娘で結構!!それでもセシリア・オルコットは戦いに勝利すると決めているッ!!」

 強がりを、とアニマス40はほくそ笑む。
 あのバリアを維持するには相当なバリアエネルギーが必要であることは計算上明らかだ。あのような機能を持っていたことは事前情報にない予想外の展開だが、逆を言えば今のメアリ号は予想外の負荷に機体を晒して自らの行動限界を縮めている状況だ。

(最初の一撃は不覚を取ったが、全力で逃げつつレーザーで更にエネルギーを削り続ければこちらが勝つ!例えそれまでに数度体当たりを喰らおうと、こちらの身体はロールアウトされたばかりの最新型なのだから!!)

 焦りの中でも、論理的な計算機能だけは嘘をつかない。このままこう着状態を10分程度続ければ、クイーン・メアリ号の残存エネルギーは空に近くなるだろう。そうでなくとも過負荷によるバリア発生システムのオーバーヒートや撤退を視野に入れた行動をとる可能性など、それ以上に早く決着がつく確率も十分に存在する。

 その勝機に気付いたからこそアニマス40は一つの事実に気付き損ねた。
 それは、セシリアの弾丸。アニマス40が逃げ場だと思ってまんまと移動したその空間、その座標、そのタイミング――接近警告で捉えた時には既に遅いその一撃が――

 ガギャギャギャギャァァァァンッ!!!

「かはっ…………ッ!?!?」

 ――アニマス40の胴体に、突き刺さった。

 彼女は、セシリアから距離を取っているつもりでいながら、その実セシリアにある宙域に特定のタイミングで到達するように揺さぶりをかけられていた。非常に皮肉なことに、彼女自身が利用した宇宙塵回避システムによって導き出した、攻撃方法のないセシリアが取れる『ピンポイント射撃』。

 しかして、その正体は――

「中国がミサイルで破壊した人工衛星の破片(スペースデブリ)が大量に飛来してくるタイミングに、命中するであろうポイントまで誘導(エスコート)して差し上げました。地球文明の負の遺産のお味、如何かしら?」

 セシリアは嗜虐的な笑みでアニマス40
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