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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第1章 幻想御手編
第4話 幻想御手
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るように出て行ってしまった。
「何したの?」
「腕立て伏せをしていたら見つかった。あーうるさいやつだ」
と背中の筋肉を伸ばすように反ると横になって腹筋を始めるサソリ。
「いや、ダメでしょ!」
「オレの身体だからどう使おうと勝手だろ。お前らは奴が来るのを見張っててくれ」
見つけた当初はヒョロヒョロに痩せていたが、治療と(隠れた)筋トレのせいか少しだけ筋肉がついてきたサソリ。
流石、元忍と自称するだけのことはある。この弛まぬ訓練で常人離れした身体能力を身に着けていくのだろう。
さて本題に!
「ところでサソリ!はいじゃーん!」
とサソリにカードを見せる佐天。
「ん?札か?」
『おー、待ってましたよその反応』とばかりに笑顔で自分の頭を叩いて向ける。
「実はね、これをこの箱に入れるとね」
「ああ、それで映るようになるんだな」
「えっ!?」
「それがないとダメだったのか……どうりで弄っても動かねえわけだ」
と固まっている佐天からカードを受け取るとサソリは差し込み口に入れる。
画面にニュース番組が流れ始めた。あとは手元のリモコンを使って操作を確認するようにボタンを押していく。
「んー、無線か、なかなかだな」
慣れた手つきチャンネルを変えていくサソリを尻目に佐天は側にいる初春の首根っこを掴むとヒソヒソと話し合いを始めた。
「何、なんで知ってんの?初春が教えたの?」
「違いますよ。御坂さんたちじゃないですか」
「あー、しまった。おいしいところ持っていかれたわ」
とヒソヒソ話を切り上げてサソリの元へと向かう。
「誰に教えてもらったの?」
「いや、別にオレのところにもあったし」
な、なに!?
「まあ、ある程度実用段階だった気がするが」
そんなサソリの予想外の行動に佐天は「う、う……」とうめくように呟き、ブルブルと震えながらサソリに指をさした。
「裏切りものー!アンタこの時代の人間だな!返してよ千円」
「何でだよ。お前が勝手にやったんじゃねーか」
キィキィと騒ぐ佐天を初春がなだめる。
しかし、一度メモリが減ったカードは返金不可のため泣き寝入り。
「うう、こんなはずじゃなかった」
佐天が落ち込んでいると、サソリが面倒くさそうに頭を掻きながら。
「悪かったよ。よく分からんが……この札どうすんだ?」
「あげるわよ!!それで裏切った数々の視聴者様の怨念を思い出しながら観ればいいのよ」
「佐天さん落ち着いてください」
病室のベッドを握り潰さんばかりに力を込めていく佐天。初春は苦笑いを浮かべながらどうして良いか分からずに目線でサソリに助けを求める。
「仕方ねえな……おい、そこの引き戸開けろ」
サソリが初春に指示を出した。
「はい?ここですか」
と備えつけてある引き出しを開けると、中から有名菓子ブランドのチョコ
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