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魔法少女リリカルなのは Searching Unknown
第四話
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 そういって直人が示したのは一丁のアサルトライフル。重厚感のある黒光りしたボディ、大きく張り出した銃床、トリガーより銃口側にあり、地面に向けて取り付けれれたグリップなど、地球ではステアーAUGと呼ばれるモデルである。もちろんメーカーどころか世界を跨いでいるため名称は違うが。

「そういうもんかね」
「デザインは私も好きなんだがなぁ。一回撃たせてもらったらどうだ?」
「ま、他にも見てからな」

 また、この世界におけるサバイバルゲーム用の銃は、基本的には地球と同じような構造をしている。違うのはバッテリーやガスの代わりとして魔力を使っていることで、それにより発射構造が変わっているくらいだろう。威力も地球のものとそう大差ないと直人は語っていた。



 一方その頃ゲス地味た顔で膨れ上がった黒の長財布を弄ぶフレディは、さらに大金をせしめてやろうとしたのか、地下に潜っているダーツバーを訪れていた。電動ダーツ板を導入していて遊びやすいためか人気で、なおかつ客も酒が回っているためか非常に騒がしい店内を悠々と進んで空いたカウンターへと座る。

「いらっしゃいませ。初めての方ですか?」
「そうだな。システムを教えてくれないか?」
「かしこまりました」

 日本人離れした彫りの深い顔立ちにスーツ姿のバーテンが、さわやかな笑顔で料金表を差し出しながら説明する。

「なるほどね、大体わかった。じゃあ早速遊ばせてもらっていいか?」
「かしこまりました。当店のスタッフと対戦することも可能ですが、いかがいたしましょうか?」
「しばらくは一人で投げさせてくれ。その気になったら伝える」
「かしこまりました。こちらが当店のハウスダーツになります。お飲み物はいかがいたしましょう?」
「ボトルがあるウイスキーはあるか?」
「確認致しますのでお時間いただいてもよろしいですか?」
「構わんよ。なんでもいいからある奴を席においといてくれ」
「かしこまりました。でしたらスタッフがダーツまでご案内いたしますね」
「はいよ」

 そしてフレディについたのは、黒髪をうなじまで下した女性。前髪は同色のヘアピンで留めてあり、どこか品の高さを漂わせる。パンツスーツの上からも男好きするスタイルがわかるため、この店の対戦相手としてよく指名されると後ほどドリンクを持ってきたバーテンが語った。

「同伴はOKなのか?」
「申し訳ございませんが勤務時間内はお断りさせていただいております」
「んじゃそのあと時間くれるかい?」

 その勤務態度や戦闘スタイル、さらに数々の恐怖伝説から忘れられがちだが、フレディの見た目はワイルドな好青年なのだ。初見で苦手意識を持つ女性はそうそういない。

「そうですね……では、私と対戦して頂いて、勝利すればお客様にお付き合いい
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