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魔法少女リリカルなのは Searching Unknown
第四話
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抜けにミネラルウォーターを体に流し込み、シャワーを浴びて出掛ける準備をしている。

「ああ、こっちは今から出るやで。お前今どこおるんよ?」

 黒いライダースジャケットにミッドナイトブルーのデニム、ベージュのハイカットスニーカーという出で立ちで玄関に立ち、まるで旅行にでも行くかのような巨大なキャリーケースを重そうに起こしながら通話をしている。

「ああ、わかった。んじゃ間に合うようには行くから飯だけ先すましといてくれや。俺も適当に食ってくから」

 携帯端末をデニムのポケットにしまった彼はそのまま鍵を閉めて住居にしているマンションを去ると、愛車であるワゴン車に乗り込む。荷物は後部座席に積み込み、向かう先をナビゲーションに打ち込むと、静かに車を発進させた。



 楽器店を後にしたフレディが向かったのは、以前つぶした雀荘がある繁華街。そこで彼は何をしているのかというと、たまたま入ったパチスロ店でひたすらスロットをしていた。

『少し前まで脅してどーのこーのとかぬかしてたのになぁ、ヒャハハッ』
「まぁ、今のところはその気も失せた。せっかく久々にやってきたわけだし、遊ぶ金は稼いどかないとな」
『その稼ぎ方がこれってのが旦那らしいよな。それにしても念のためにと忍ばせといた万券が役立ってよかったなぁオイ?』
「ま、そこは昔の自分をほめてやるかな」

 ダラダラとグロウルとやりとりをしながらも、着々とメダルのドル箱を重ねていくフレディ。ある程度たまったら少し残して換金して台替えをし、今日も絶好調の模様。

『しかしこれさ、店側がこんだけ勝たしてくれる台ばっかよく選べるねぇ』
「クラナガンにもこういうのあっただろ。雑誌とかに書いてたんだよな、こういったギャンブルで食っていく方法、みたいなのをよ」
『そんなもんよく覚えてたなぁ』
「何のための端末だよ。そういうことも記録しておくのがこういう商売だろうが」
『本職でもねぇのに本職より勉強してやがる……旦那がここまで真面目たぁ珍しいねぇ。つぶれんじゃねえかこの店、物理的に』
「何事にも本気ってのが俺のモットーでね。おっと、そろそろ出が渋くなってきやがったな」

 すると彼は何かを察したのか、残ったクレジットをプレーすると換金に向かう。この日この店の売り上げは彼一人によってマイナスまで落とされたとか。



 直人が向かったのはとあるガンショップ。質量兵器が禁止されているこのクラナガンでも、いやだからこそ、サバイバルゲームは密かに人気がある。この店はクラナガン郊外にあり、豊富なラインナップとシューティングレンジと呼ばれる試射台があり、さらにその隣には店舗経営による広大な屋外フィールドと屋内フィールドが存在する。別々に利用することも可能であり、また同時利用の貸切も受け付
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