マブラヴ
1224話
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言い募るネギだったが、素直に飯マズ国家と言わなかっただけ感謝して欲しい。
「だろうな。紅茶関係の軽食はそれなりに美味いって話だし。ともかくだ。それも、今だからこそだろう? 調理技術の殆ど発展しなかったアーサー王の時代には、特に食事が……何だったか。そう、確か雑だったらしい」
「雑、ですか?」
「ああ。で、俺が行ったFate世界ってのは……まぁ、麻帆良辺りとそう大差はない。勿論あんな風に巨大な学園都市だったりはしないがな。つまり食事に不満のあるアーサー王が、食文化の発展している現代に呼び出されたんだ。で、それを呼び出したのが家事を得意としている男で、料理の腕も近衛以上に高い。さて、そうなればどうなるか……分かるな?」
「……それが、腹ぺこ……」
ショックを受けたように呟くネギ。
少しやり過ぎたか?
「ただ……普段は腹ぺこであっても、戦いにおいてはその伝説通りにかなりの強さだったぞ。ヘラクレスを相手にしても普通にやり合っていたし。それに、自分のミスを認めれば素直に謝る事が出来ていた」
「自分の非を素直に認められる方だったんですね」
「そうだな。それは間違いなく評価出来るところだと思う。俺とは色々と合わなかったけど、召喚したマスターとの相性は良かったな」
ワカメの件もあって、最後の最後になるまで手を組む事は出来なかったけど。
それでもあのコンビは原作主人公とヒロインというだけあって、色々と恵まれているように見えた。
まぁ、凛ルートだけは絶対なかったけどな!
「アクセル君? どうかしたの?」
「いや、何でもない。後はアーサー王の他にはクー・フーリンとも会ったぞ。こっちも神楽坂から聞いたか?」
「はい。クランの猛犬、アイルランドの光の御子として名高い英雄ですよね?」
「そうだ。寧ろ俺としてはクー・フーリンとの方が馬が合ったな」
「じゃあ、友達に?」
目を輝かせて尋ねるネギ。
10代も半ばになったってのに、この辺は昔通りなんだな。
「友達……戦友? ライバル? まぁ、そんな具合だな。……これがクー・フーリンの宝具だ」
興が乗った事もあり、空間倉庫からゲイ・ボルクを取り出す。
瞬間、周囲で俺とネギの話に耳を澄ませていた他の者達も、いきなり現れたその槍に目を奪われるのが分かった。
シャドウミラーの面子のように何度か見た事がある者は別だが、初めてゲイ・ボルクを見るような者達は視線を逸らす事が出来ずにいる。
それは、俺の前にいるネギも同様だった。
「……」
ただ驚き、目の前にあるゲイ・ボルクへと視線を向ける事しか出来ない。
「ちょっと、アクセル。こういう場所で気軽にそんな物を出さないでよ」
近くで俺達のやり取りを見ていたレモンが、どこか呆れたように呟
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