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ブットネーラ
第三章
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を変えてみた、普段は伸ばしているだけの髪を左右で三つ編みにしてみたのだ。そして。 
 その格好で両親のところに戻ってだ、こう言った。
「いいじゃない」
「そうだろ、この服はな」
「この島の民族衣装ね」
「ああ、そうだ」
 その通りだとだ、父も娘に答えた。
「この服がいいと思ってな」
「私に買ってくれたのね」
「一番高かったのはな」
 エーリオットはマリアにさらに言った。
「ブットネーラだったんだよ」
「このブローチなのね」
 それを手に触れてマリアも言う。
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