暁 〜小説投稿サイト〜
なんだかんだ言ってるけど結局の所、大天使様も〇〇なんだよね
蓬莱の島々・弍
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
!
おーい!雅殿!居られるかね?
そう言って初老男性のような声が聞こえてきた。
「これはこれは...李広様、よぉおいでくださいました...」
「わぁ!李広様だっ!」
この男性が蠣崎李広...!
「いやぁ乳母どの、浜辺に航客が流れてきたと言うから慌てて見に来たぞ!もしやこの娘が航客か?」
航客?私のことなのだろうか?
「はいそうでございますよ。」
雅さんが言うならそうなのだろう。
「おぉ!そちが航客か!いやぁ、是非そちの国の話を...といかんいかん。騙されんぞ、乳母どの!航客ならなぜ話がつたわるのだ!」
話が伝わる伝わらないって...日本語じゃん...ってあれ?よく考えたら未来の日本語と、よく似ている...
「いえ、間違いありませぬ。この服を見てくだされ。」
そう言って私の干していたであろう服を李広に見せた。
「まさしくこれよのぉ...。わしが10の頃見たのとよく似ておる...。そなた、名はなんと言う?」
私の名前?昔にも未来人が来たのかしら?
「...鈴下 雪乃と申します...」
とりあえず目上の人に接するように丁寧に挨拶しておく。
「ほう...姓名もちか...。ふむ。では雪乃、わしに仕えると良い!航客は国に利をもたらす。古来よりそう伝わっておるでな」
航客が国利を?
「申し訳ありません、航客とはその...なんなのでしょうか?」
私がきくと、
「悪い悪い、航客とはの。この蝦夷よりはるか北、世界の果てより来たる者の事じゃ。帝がもっておわす、天映球...それを使った反動で外界との道ができる...雪乃よ、そなたはこれに巻き込まれてしまったのじゃ。」
天映球...世界の果て...外界...わからない事ばかりだ。
「とりあえず、館へ行こうではないか!そなたには追って屋敷を与える!」
初対面の人間に気をゆるしすぎではないかな?私はちょっぴり不安になる。
先輩、どうしてるかな...
「では乳母どの、またな!佐吉も母様を困らせるんじゃないぞ!」
「うんわかった!」
雅さんの家を出るとそこには馬が止まっていた。
「そなた、馬は乗った事あるかね?悪いがわしと相乗りだが...それっ!」
ぐいっと私の右手を掴んで軽々馬に私を乗せてしまった。
「では行くぞ!それっ...!」
ムチの音を鳴らして馬が走り出した。漆黒の若い馬のように私は見えた。
ヒューーーーーッ...ズズッ...
「うっ...」
李広さんが馬から落ちた!
「大丈夫ですかっ!?」
「そなた、気をつけよ、奴らが来る...!」
李広は右胸に矢が刺さっていた。致命傷ではないものの、急がなければ危ない。
「頭、イキの良さそうな娘がいますぜぇ...」
「ぐははっ!この殿様をいたぶったあと、ゆっくり可愛がってやるとするか...!」
山賊の様な男3人
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ