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ソードアート・オンライン 〜アサシンとなった少年〜
その日、月照る荒野で紅き武士と紫黒の暗殺者は剣を交える
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んじゃねえぞ!!」

クラインはソードスキルで斬りにかかる。

「てぇっ!!!」

「アサシンは___」

アルズはそれを右へ受け流し___

「こう戦う。」

そのまま時計回りに回転し、後ろ蹴りでクラインの背中を蹴った。

「なっ!てめえ卑怯だぞ!!」

「残念だが俺はサムライじゃない。アサシンだ。」

「てりゃあっ!!」

クラインの刀が光り、再びソードスキルが使用される。

「舐めるなよ!」

アルズも全く同じスキル、【辻風】を使用して、相殺した。

硬直が解けると同時にクラインは斬りにかかる。
それを予想していたアルズはしゃがんで斬撃を避け、クラインの背中を斬った。

「グハッ」

「これで終わりだ!」

そのまま【緋扇】でクラインに止めの一撃を与えようとするが____

「とどけぇっ!!!」

カキンッ

アルズの刀は、真っ黒な一本の剣に弾かれる。

アルズは慌てて次の攻撃を警戒し、距離を取る。

「間に合った.....か.....」

「!?」

アルズは目の前に立つ、クラインを助けたプレイヤーを見て驚く。

女性のような顔付きに黒い髪と黒いコート、そして盾なし片手用直剣。

「おいおいマジかよ、大将、あれ黒の剣士様だぜ。どうするよ?」

「キリト.......」

「もうじき攻略組も駆け付ける。このまま戦闘を続けるか?」

「........退せてもらう。」

アルズはアイテムの煙幕を地面に投げ、そのまま逃げた。

「逃すか!」

回復を終えたクラインが追おうと試みるが、キリトに阻まれる。

「よせ。」

「キリト.......ありがとな。」

キリト.......俺は......俺は貴方だけは殺せない......
貴方は......俺に復讐の機会を与えてくれたのだから_____

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