真の最強
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こにはなんとか立ち上がろうとしている1人の少年が目に入った。
「ちっ。しぶとい奴だぜ」
まぁ、俺も人のことは言えねぇか、と小さく呟く。それからラクサスはジュラを見据える。
さっきまでレオンの破滅の冬で互いにノーガードの打ち合いとなっていたため、2人は目も当てられないほどにボロボロになっている。
だが、逆に言えば2人の体力に今はほとんど差がない状態とも言えるのだ。
「ここまで来たらあとは・・・気持ちだな」
絶対に負けない!!仲間のために勝つ!!その想いが自分にはある。その想いは彼を越えているはず。ラクサスはそう考え、拳を握る。
「さぁ、決着をつけようぜ」
「はぁっ!!」
「ごはっ!!」
雪が止むと、そこに現れたのは両者ともに傷だらけの2人の女性。この吹雪が吹くまでは緋色の女性だけが全身ボロボロで、黒髪の女性は全くの無傷だった。それなのに今は、無傷だったはずの女性さえも傷だらけで、緋色の妖精と対して変わらない状況になっていた。
「おのれ・・・妾をここまで追い詰めるとは・・・だが・・・」
ニヤリと笑うは剣咬の虎の最強の女。彼女は押されっぱなしになってきたこの状況でも、それだけの表情を浮かべる理由があったのだ。それは・・・
「視界が回復すれば、ここは妾有利に違いない!!」
そう言い、目の前に空間を作り出して爆発させるミネルバ。それも1度だけではなく、何度も何度も、容赦なくエルザを攻め立てる。
「そなたにこれを避ける力は残されておるまい。さぁ、王者の前にひれ伏すがよい!!」
両手を広げ、高らかにそういうミネルバ。だが、
「見切った!!」
彼女の前にエルザが一瞬で現れたのだった。
『よ・・・ようやく!!ようやく視界が回復しました!!』
待ち望んでいた試合の映像に観客たちは大騒ぎ。それもかなり試合の展開が進んでいるようで、最後の間際をギリギリ見ることができることにおおはしゃぎの様子。
「やれやれ・・・やっとかぁ」
「どうやらレオンの魔力切れと言うわけではないようですね」
試合の内容を一瞬で把握したのか、メイビスがそう言う。彼女の予想通り、レオンは魔力が切れてしまい破滅の冬を引っ込めたのではなく、シリルの魔法を喰らってしまい、維持できなくなってやめざるを得なくなってしまったのだ。
『さぁ!!いつの間にやら展開が大きく変わっている!!グレイとリオン、ジュビアとシェリアたんで別々に戦っていた4人が合流し、タッグバトルとなってい
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