真の最強
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を変えるチャンスだ。
「改良版・・・」
両手首を合わせ、へその前に持ってくる。そして魔力を全開で高めた後、それを突き出すようにして水と風を放つ。
「天竜水!!」
レオンへと真っ直ぐに放たれた新技は、俺に背中が向いてしまっている彼を完全に捉えた。
「ぐあああああ!!」
悲痛な叫びと共に、周辺に何があるのかさえわからなくなるほど吹き荒れていた吹雪が・・・止んだ。
第三者side
突然荒れていた天候が落ち着いてくる。そしてグレイとリオン、それぞれにピッタリとくっついていた少女2人にも、はっきりと敵の存在を見通すことができるようになる。
「吹雪が・・・止んだ?」
上半身裸の青年は戦いの最中、先程までとはうって変わった青空を見上げてそう言う。
「シリルくん!!レオンくんを倒したということでしょうか!?」
少し興奮気味にそう言うのは名前が上がった少年と同じ水の魔導士である女性。大金星を上げたと思われる少年のことを考えると、嬉しくて仕方ないようだ。
一方こちらの2人は動揺を隠しきれないでいた。
「バカな・・・氷の神となったレオンが負けるはずが・・・」
「レオンのあれはすごい魔法なのに・・・」
リオンからレオンが元通りになったことを聞いたシェリアは、かつては上にいた自分をあっさりと・・・それも優に越えてしまった少年がやられたことに唖然としている。
「あいつのおかげでようやくまともに戦えそうだ。ジュビア!!2人で一気に片つけんぞ!!」
「はい!!」
大好きな男性の言葉に嬉しそうにうなずくジュビア。実は彼女の中でおかしな妄想が繰り広げられていることは、誰も知ることはなかったが。
「破滅の冬が・・・止んだ?」
全身ボロボロの格好のジュラがそう言う。それに対するこの男も、彼に負けず劣らずの状態である。
「やりやがったな・・・あいつ・・・」
自分たちに目の前の驚異に挑む勇気をくれた少年・・・彼の勝利に、その男は笑みをこぼしていた。だが、目の前の聖十の男は近くにある魔水晶ビジョンを見上げると、口元を緩める。
「どうやら、やられたわけではないようだな」
何度も何度も切り替わっているビジョン。その映像から一瞬だけ映った金髪の少年を見て、彼はそう呟いた。
「残念だったな、おっさんよ。あのガキが負けるなんて想像できなかっただろ」
「いやいや・・・シリル殿なら万が一は考えておったよ。もっとも・・・まだ負けてはいないが」
「は?」
自身の目で確認しようと映像を見上げるラクサス。そ
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