真の最強
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
シリルside
「勝負だ!!レオン!!」
真っ直ぐに敵である少年を見つめる。少年は俺の方を向き、大きく目を見開いていた。
「2つの属性か・・・グラシアンさんたちの時も出さなかった段階を俺に出してくれるとは・・・光栄だな」
4日目のトリプルバトル。あの時俺は1対3の状況でも水天竜モードにはならなかった。こう言ったらスティングさんたちに申し訳ないけど、あの人たちははっきり言って予想よりも弱かった。ドラゴンフォースを発動した時は負けるかもと思ったけど、実際に戦ってみると俺のドラゴンフォース・・・いや、この水天竜モードの方がずっとずっと強かったように感じた。あの人たちなりに何かあったのかもしれないけど、いつも通りの戦い方で勝てるような人たちだったから。
だけど、こいつは違う。ただ単に力でねじ伏せにくるタイプなのかと思ってもいたけど、意外と頭脳的なところもある。俺が付け入る隙があるとすれば魔法発動までのわずかなタイムロスなんだけど、今は俺の体がかじかんでるせいで速度が落ちてる。だけど、このモードになればその分を埋めることはできるはず。
そして、風を体に纏っただけでは終わらない。
「アームズ!!バーニア!!アーマー!!付加!!」
頭上、左右に3つの魔法陣を展開する。攻撃力上昇と速度上昇、そして防御力上昇の魔法だ。本当はイルバーニアとかが使えるといいんだけど、あいにく俺にその技量はない。ウェンディほと付加魔法を得意としてないからだ。
「だけどこれで・・・」
速度も攻撃力も防御力も上げた。下げられた分はきっちりと高めたはずだし、いけるはず!!
俺は腕に水を集中させ、レオンへと突っ込む。
「っおお!!」
俺の拳はレオンにヒットさせることは出来なかった。だけど、
「っ・・・」
わずかに赤くなった頬を押さえるレオン。命中は出来なかったがかすらせることはできた。さっきまでは当たらなくなっていたから、確実に速度は上がっていると考えていいだろう。
「まだだ!!」
だけどこれで俺は満足しない。確実に攻撃をぶつけてこの吹雪を止ませる。そうしなければ勝てないだろうし、よく考えたら他の皆さんも厳しい戦いを強いられてしまうはず。だったら少しでも早くこの魔法を止めないと・・・
パンチとキックではなかなか当たらない。だったら広範囲の魔法で逃げ場を無くす!!
「水天竜の・・・翼撃!!」
「ぐおっ!!」
両手を翼のように広げ、羽のような形になった水と風の合わせ技でレオンを空中へと打ち上げる。
「よし!!これなら・・・」
ようやく魔法を当てることができた。それに、相手は移動困難な空中に今はいる。一気に流れ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ