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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
真の最強
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すぎだよ!!何起きてるかわかんねぇだろ!!」
「キレんなよ」

ただし、試合の進行状況が一切わからないことでかなり苛立っているものもいるようだったが。

「うるさいねあんたはさっきから!!回すよ!!」
「おおーん!!もう回ってるよ!!」

騒がしいトビーを指をクルクルさせることで回転させて黙らせるオーバ。目を回したトビーを見て満足したのか、オーバは彼を回転させるのをやめて前を向く。

「運が悪かったね、マカロフ。今あんたたちが向かっているのは敗北への道なんだよ」

癖なのか、両手の人差し指を立てて糸巻きのようにクルクルと手を動かしているオーバら不敵な笑みを浮かべている。

「なんたってこっちには聖十大魔道序列5位にまで上がったジュラがいる」
「その上の4人にはどうやっても追い付けそうもないけど」

オーバの隣にいたシェリーがそう言うと、彼女は不機嫌そうな顔をしてシェリーを睨む。

「あいつらの話はおやめ。クルクルするよぉ!!」
「ひぃぃ!!もう回ってますわぁ!!」

トビー同様にシェリーを回すオーバ。

「イシュガルの四天王・・・あいつらは人間じゃないんだよ。つまりジュラは人類最強の魔導士ということさね。だが・・・」

吹雪が吹き荒れ、真っ白になっているビジョンを見上げるオーバ。そんな彼女は頭の中に1人の少年の顔を浮かべる。

「レオンはそのジュラさえも越えうる存在。いや・・・イシュガルのBIG3、ノーラン、カミューニ、リュシー・・・奴等が出来なかったイシュガルの四天王越えだってやることができるほどの才能があの子にはあるんだよ!!」

かつてイシュガルの四天王に継ぐ上位序列を獲得してきた3人の魔導士。オーバの見方ではあるが、レオンはその3人が出来なかったとされるイシュガルの四天王の序列に食い込むことすら可能だと言うのだ。

「ただ・・・あの子は2年もの期間を棒に振り、さらには1年間イップスに苦しんだ。そのブランクのせいでまだ上の評価を獲得することは出来ていない・・・」

魔法学校の校長と評議院の議長に才能がないと影で言われ、それで魔導士を一時は諦めたレオン。だが彼はある出会いで自分に最も適した魔法を修得することが出来た。しかしその直後にまたしても襲ってきた悲劇。そのせいで彼は得られるはずの評価を全くいられずに今の位置にいる。

「この戦いが終わった時、あの子は最強にふさわしい魔導士になってるはずさね。例え相手がBIG3を倒していようが三大竜を1人で制圧していようが関係ない。勝者はレオン・・・これは決まりきった事実なんだよ」

確信にも似たオーバの自信。それを聞いている蛇姫の鱗(ラミアスケイル)の面々は皆同じ考えだったらしく、勝利を確信した笑みをこぼしていた。






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