真の最強
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第三者side
『あれからかなりの時間が経っていますが、いまだにこの豪雪は止まることを知りません!!魔水晶ビジョンは真っ白な状態!!何がどのような展開になっているのか!?』
レオンの破滅の冬が発動してからすでに10分は経過している。にも関わらず、彼の魔法は術式で守られているドムス・フラウを除いたクロッカスの全域をいまだに覆っており、大魔闘演舞の出場者たちがどうなっているのか、実況席すらわからない状況が続いていた。
「長い・・・長すぎる」
イライラした様子でそう言ったのは妖精の尻尾の現マスターマカロフ。彼は腕を組みながら、胡座をかいている足をユサユサと激しく揺すっており、試合の進行がわかることを今か今かと待っていた。
「いくらなんでも長すぎませんか?初代」
「そうですね・・・これだけの魔法ならそんなに長くは続かないと思っていましたが・・・あのレオンというもの、私の予想を遥かに越える大魔力の持ち主のようです」
真っ白な画面を見つめてマカロフとメイビスはそんな話をしている。
「みんな・・・大丈夫なのかな?」
「何心配してんだよ。あいつらならこれぐらいなんともないって」
不安そうな顔をしているレビィに対して笑みをこぼしそう言うのはカナ。条件はどのギルドの魔導士も同じなのだ。彼女はそう考えているらしく、かなり心に余裕を持っているようだ。
「だけどよぉ・・・シリルにこの魔法は意味ねぇだろ?」
「確かにそうだな。あいつの目ならこの視界でもレオンを捉えることは可能だろ」
ワカバとマカオの言う通り、視界を遮り、優位性を持って戦うのが目的であれば、こんなものは意味がない。意味がないならすぐにやめてしまいそうなものだが、それでもレオンはこの魔法をやり続けている。となるとたどり着く結論はただ1つ。
「この視界以外にも、何か狙いがあるのでしょう。それが何なのかはわかりませんが」
レオンが破滅の冬をやり続けている狙いはシリルの体温を奪い、動きを鈍らせること。視界を遮れないことなど彼にはわかっていた。だが、相手に自分の魔法が当たる速度まで落ちてきてもらえばいいと思い、この魔法を発動したのだ。
しかし、それをメイビスたちは知るよしもなかった。
その頃、彼らと同じようにドムス・フラウで魔水晶ビジョンを観戦しているこのギルドは、勝利を確信しているのか、大半のメンバーが笑みを浮かべていた。
「やっぱりすごいやぁ、レオンは」
「この魔法を打ち破れるものなど誰もいないわ」
人型のラウルとシェリアのいとこ、シェリーがそう言う。
「あいつ強
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