マブラヴ
1223話
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して、一ヶ所に集めるように命令だけは出しておくわね」
レモンがそう告げ、ニヴルヘイムの装置を使ってマーズゼロと2つのハイヴで掃除をしているメギロート、イルメヤ、シャドウにそれぞれ命令を出す。
そのやり取りを見ていて、ふとイザークの方へと視線を向けて尋ねる。
「ああ、そう言えばマーズゼロのアトリエも見つかったんだってな」
「うん? ああ、大きいのの他に小さいアトリエも何ヶ所かあったらしいぞ。それがマーズゼロだからなのかどうかは分からないが」
「G元素の方は?」
「かなりの数があるって話だ。それこそ、俺達が地球で受け取ったものとは比べものにならない程の量らしい」
「なるほど。なら、ホワイトスターと時の指輪の融合に関しては完成出来るか?」
「使用するG元素が急激に増えるというのでなければ、問題はないだろう。それに、俺達が占領した3つのハイヴで足りなければ、他のハイヴに攻め込んでアトリエから奪取してくればいいだけなんだから」
イザークの言葉に、確かにと頷く。
元々火星の息吹作戦を実行しようと思ったのは、火星にある他のハイヴからG元素を継続的に得る為というのに近い。
養蜂……というにはちょっと危険度が高すぎるが、似たようなものだと思って間違いはない。
「そうなるとG元素の方は早めにホワイトスターに運んでおきたいな。BETAの死骸もそうだが、そっちの方も優先して欲しい」
「そうね、ある程度はそっちに回すわ。……どうしても死骸回収の方が時間が掛かるのよ。ハイヴも広いし」
レモンの言葉に皆が納得の表情を浮かべる。
実際にハイヴを攻略しただけに、その言葉には実感あった。
「防衛戦力の方は?」
「問題ないわ。BETAの死骸を集めている機体が、何かあったらすぐに防衛戦力として活動可能よ」
「となると、BETAの死骸を掃除、G元素の収集、ハイヴの防衛。……ってところか?」
「そうね。そして死骸の収集が終わったら、基地化の作業を開始。勿論これもメギロートやイルメヤ、シャドウを中心として行うつもりよ」
「頼む」
ハイヴ3つを基地として稼働させるには、それなりに時間が掛かるだろう。
それでもマブラヴ世界とは違って無人機を24時間動かし続けられるのだから、1年掛かったりはしないだろうが。
「今回の火星の息吹作戦での死傷者は?」
「重軽傷者はそれなりの人数になるけど、幸いな事に死者に関しては0よ。まぁ、各世界から派遣兵団に送られてきたのは腕利きばかりだったんでしょうし、そのくらいは当然かもしれないけど」
レモンの言葉に一瞬驚くが、すぐに納得の表情を浮かべる。
各世界の者達にしてみれば、お互いの世界を知っているからこそ、自分達の世界から出す戦力が練度不足な者達だった場合、侮られる原因に
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