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逆さの砂時計
Side Story
無限不調和なカンタータ 4
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が宿る。
 零れ落ちた涙と言葉で察するに。
 コイツ、元は堕天使を殺す為に送られてきた神々の使者か。

「赦さぬ……! 仲間を殺しておきながら、何が秩序か! 美しい音など、滅び絶えれば良いのだ!」

 女神の周りに歪んだ風が集まる。
 ああもう、なんて厄介な……。

「でもー滅ぼしちゃったらー、その親友さんー悲しむと思うんだけどー?」

 死んだ奴に悲しみも喜びもあるもんかーっ!
 火に油を注ぐなバカぁああ!!

「お前に、あの子の何が解るか!」
「解らないよー。でも今ー、君の中の親友さんはー、笑ってるー?」

 はあ?
 なにを言っ……、て…………


 ……風が、止まった……?



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