宇宙編
月決戦編
第22話 反逆の宇宙
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
用してなんかいない。悪いが死んでくれ」
「ちっ、くそったれ??」
ビームの雨をかいくぐり、懐に飛び込むザクIII。
袈裟斬りで押さえ込もうとする力を、軽く逆手で弾く。
「なんて出力だ…グワンバン、聞こえるか??フィンドラに砲撃をしろ、奴らは敵だ!」
距離を置く間も無く、一転攻勢に入るドーベン・ウルフ。
「しかし、機動性ならば??」
身を翻し、AMBACを効かせて素早く立ち回るザクIII。
「小賢しい真似を…墜ちろ??」
ドーベン・ウルフのライフルが腹部に接続され、巨大な粒子砲と化す。
「っっ??まさか??」
放たれた極太の粒子がザクIIIの右半身を吹き飛ばし、後方のデブリをも焼き尽くした。
「くっ、墜とされる…!」
覚悟を決めたその時、後方よりミサイルの雨が降り注いだ。
「隊長??」
「ジャックか…」
ずんぐりとしたフォルムに突き出たブースター。
後方より馳せ参じたズサによる弾幕は、全弾目前の敵機に迫っていく。
「くっ、退き時か…」
デブリを盾にし、後退するドーベン・ウルフ。
誘爆の光で視界は消え、開けた時にはすでに機影はなかった。
「逃げられたか…」
「いえ、グワンバンの砲撃が始まります、退きましょう!」
グワンバンMSデッキ
モニター越しに彼女の顔を伺う。
「なぁ、アイラ。一機で仕掛けてきた敵機、何者だと思う?」
「爆発の光は三回だった、だから恐らくシャドウハウンド隊の誰かがやられたってこと…余程の手練れね」
「そう思うか。俺もだ、このプレッシャーは…」
二機がカタパルトに向かってゆっくりと歩く。
そういえば、アイラと出撃するのも久々だ。
「フランクリン・フーバー、行きます??」
「アイラ・シュタイン、出撃します」
二機のMSが宇宙を駆け、爆発の光の行方へと向かう。
これから起こる絶望も知らずに…
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ