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機動戦士ガンダム0091宇宙の念
宇宙編
月決戦編
第22話 反逆の宇宙
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「ひゅー!」
修復された愛機をみて、フランは歓喜の声を上げた。
「タダでさえ金色で派手なのに、ますますだな」
「ま、それも俺の技量あっての…ということでよろしいのかなぁ?」
嫌味なスケベ笑いを浮かべる彼。
しかし、機体共々完全復活した彼を見て、ルシオンは安心していた。
「しかし連邦もやるよなぁ。専用強化パーツとパーツ取り用の百式を丸々一機だぜ?」
「ああ、これでこっちの戦力も万全だな」
背部から翼のように大きく突き出した二つの大型バーニアや、リアアーマーのスタビライザーが見る者にまるで不死鳥のようなイメージを与える。
「なぁ、ルシオン」
珍しく真剣な口調で話しかけてきたフランに、一瞬不意を突かれた。
「うん?」
「月での戦いが終わったら、お前どうする?」
「どうするって…変わらないよ。この地球を守る為に戦うさ」
少し臭かったか、と思ったが、自分を鼓舞したつもりでかき消した。
「そうか…そうだよな。軍人だもんな、俺たち」
フランは何を聞きたかったのだろう。
そんな気持ちが頭をよぎり、何故だかあの懐中時計のことを思い出した。
「腹が減った。行こう」
ブリーフィングルームの先、食堂に続く通路に指を指す。
「珍しいじゃねぇか、ルシオンから誘うなんて」
それはお互い様だ、と心でそっと呟いた。
MSデッキの床を強く蹴り上げ、宙に身を任せた二人は、覚悟の目を光らせていた。

グワンバン級ブリッジ
「高熱原体接近!数は1、MSと思われます」
艦隊編成中に飛び込んできた一機のMS。
「データ照合急げ!総員戦闘配置に着いて、直掩のMSは迎撃に当たれ!」
「データ照合、粒子濃度が高くて出来ません!」
「まぁいい」
どうせたったの一機。
そう考えていた。
「敵機か。ジャック!後方の指揮は任せる。ヘンリー、アベルは私に続け、迎撃に当たる」
「了解!」
颯爽と三機のMSが宇宙を駆ける。
「メイソン少佐、敵は一機です。ジェットストリームアタックをかけましょう」
「いや、油断するな。散開して囲んでから確実に仕留めるぞ、いいな!」
普段通り、確実に。
「了解です」
大きめのデブリから三機が飛び出す。
しかし目前のMSに、場は一瞬沈黙した。
「来たか、シャドウハウンド隊…」
目前に居座るのは味方のドーベン・ウルフだった。
「な、なんだぁ…脅かさないでくださいよ。グレイブ少佐じゃあ…」
その言葉が終わる前に、閃光と爆風が駆け抜け、一機が爆散した。
「??なんだ!」
状況が掴めず、ふらつく灰色のガルスjをドーベン・ウルフが貫いた。
「くっ、こいつ??」
間一髪上に逃げたザクIIIを、ビームライフルで狙撃する。
「フン、やるな」
「何故撃つ??貴様、裏切るつもりか!」
「裏切る?元々俺はあんたらを信
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