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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第48話 二代目
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と思えば、それは文字の形となった。
頭の中で…呪文だろうか? と思える文字が浮かび上がり、そして図形も同時に浮かんできた。
不思議な事に 明らかに日本語ではないと言うのに、いや 英語ですらなく ハングル文字?って思われても仕方ない程の妙な文字だったが……、意味の理解と読み上げる事が出来るのだ。全て翻訳が出来るのだ。
「判った? だから、キミは、これからは《精霊魔導士》だよ。まあ早い話、今思い浮かんだ文字はご想像通り詠唱文。それ唱えたら使えるって訳、んでまあその辺のRPGみたくレベルが必要!!っとかは無いから安心してね。もち、相応の強いの使おうとしたら、つかれちゃうから、その辺は頑張って慣れてよねー!」
「(……ん。深い。奥がまるで、見えない。……情報の洪水みたい。……これはこれで、面白い力だ。全部検証をしようとしたら、一体どれだけかかるか、見当もつかないけど)
突如現れた膨大な情報量、その渦に溺れてしまいそうな感覚を覚えていたカイトだったが、次第に知識が増え、更に新しい力を認識出来た事で、楽しくなっていた様だ。
「……ありゃ? 訊いてないじゃん……。でもま、気に入ってくれたならそれで良いよ! んじゃね、がんばってーー!」
そう言うと同時に、女神はその純白の翼を背中に生やし 大空へと消えさっていった。
それは、彼女が去った後数秒後。
「ってあれ? もういなくなっちゃった… 一言礼言わせてくれても良いじゃん…。これ、面白そうだし……考え方次第で、想像力次第で
自然系
(
ロギア
)
を上回りそうな気がするし」
カイトは、そのまましばらく自分の力の確認を続け、そして 萌香や月音を探しに戻っていったのだった。
そして、無事にカイトに納得させつつ、
前の彼
(
・・・
)
の能力を封じる事に成功した女神は、空。上空遥か高い場所にて、一息を付いていた。
「……よかったぁ〜。 ほんと、即興の作り話にしては良く出来たかな?? 初代がジャック。……じゃあ、彼は二代目、って所かなぁ。 しかし、ほんっと疲れたね。……うん。後は彼自身が物語を紡いでいってくれると思うし。 ……干渉のし過ぎもあれだからね。 ……何より、眠いし…。……まあ 後は何とかなるでしょ…」
大きな欠伸を1つすると、女神は フラフラと飛びながら、突然彼女の目の前で開いた空の扉の向こう側へと消え去っていったへと消えていったのだった。
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