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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第48話 二代目
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魂が宿った世界。新しい創造の世界だっていうのに、体現出来る筈なのに、何だかうまくイってないみたいなんだよー。……う〜〜ん、もしくは私のせいなのかな? 正直、原因が分かんないけどさ、所謂エラーが出て使えなくなってるんだ。……私としては、ちゃんと アナタにインストールしたんだよ〜? いやー、世の中不思議な事だらけだ!」

 話し方を見るとついさっきの謝罪の感じは綺麗さっぱり消えていた。
 大体、一番の不思議と言えば 死んだ時、死を意識して、目を開いた時 突然現れた何処かの女神サマの方が不思議な存在だろうに。

「あははは。まーまー そう睨まないでよ! てなわけでさ、今来たのって、実は君に新たな能力をあげる為に来たんだよ!? うれしい??」

 女神さんのその一言でカイトはとりあえず嫌な顔を止めた。
 願ったり叶ったりだからだ。何も判らない、所謂、操作方法も無ければ説明書もない状態で この世界を生き抜くのははっきり言って、超ハードだと思えるから。

 だが、簡単に信じる訳にはいかない。相手が相手だから。

「ホントですか? も、貴女には何度いっぱい食わされたか判らないし。正直 安易に信じられない、と言うか……」
「あはは… ちょっと否定できないのがあれだけど、はい。とりあえずこれをどうぞ! 試してみて」

 そう言ってシェリアは、掌を差し出した。
 そこには、その手に収まりきらない程の大きさの石。拳より大きい赤く光る宝石が輝きを放っていた。

「ん? 何ですかソレ?? んー、オレ、男だから宝石もらってもそこまで嬉しくないんだけど…」

 金が欲しくないってわけじゃない、生前は確かに欲しかった。何度宝くじに願ったか判らない程だ。だけど…、今は金では決して買えない事をしている為か、そこまで執着は無かったのだった。生活をしていく上では必要だと思えるけど、ここは全寮制で入学費も免除だと説明書きがあったから、大丈夫、の筈だ。

「て、ちがうちがーうっ! それに、お金だったら直接現金で渡すよ! そんな、まどっころしい真似しないって。何せ その方が簡単だし。質屋に持ってって現金に変えて、ってめんどくさいでしょ?」

 もっともらしい事を言ったので、カイトはとりあえず納得した。

「それで? なら、コレはなんですか??」
「これはね《魔導精霊魔石》。色々とインストールをした石だよ。だから、とりあえずはこれを試してもらいたいんだ、それに君さ、最初に魔道士って言って(考えて)たでしょ? これを体内に取り込んだら使えるようになるよー! 勿論、その能力の幅はアナタの想像力次第っ」

 多少は胡散臭さが漂っているものの、一通り説明を受けたカイトは1つの疑問を浮かべていた。

『あの…… なら、自然系(ロギア)を力をインストー
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