第1章:平穏にさよなら
閑話1「とある休日」
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、緋雪たちに説明しておく。
しばらくして、桃子に呼ばれ、奥へと入っていく。
「....あれ?あの、桃子さん?これって...。」
「ええ。似合うと思って♪」
「...元々恩を返すためですし、こうなればとことんやってみますよ。....経験もあるし。」
渡された服は....女性のものだった。ご丁寧にウィッグなども用意されている。
一体どうやって似合うかどうか見極めたのか謎だが...優輝は諦めてソレを着用した。
「声とかもしっかり変えるので、驚かないでくださいね?」
そう言って、店員の服を着用...もとい、女装が完了した。
「あー、あー、あー....こんなものですかね?」
「...正直、予想以上だったわ。」
「では、接客してきますね。」
そう言って優輝は接客へと向かっていった。...明らかに男とは思えないような仕草も伴って。
...実は優輝、結構ノリノリだったりする。
〜〜〜☆〜〜〜
「―――って事。」
「説明を受けた時は私達も度胆を抜かれたわよ...。」
「お兄ちゃん、似合いすぎ...。そして、似合う事を見抜いた桃子さん凄すぎ...。」
別に女性らしい服を着ている訳でもないのに、ウィッグとかで完全に女性に見えるのは、おそらく優輝自身の資質かもしれない。
「じゃあ、僕...私は接客に戻るからね。」
「...優輝君、ノリノリだね...。」
「ノリノリになる事で羞恥心とかをなくせるんだよ。」
そう言って、優輝はまた入ってきた客の応対に向かっていった。
「いらっしゃいませ〜。お二人様ですか?」
「えっ、あ、はい。」
「では、こちらにどうぞ。」
優輝が応対した客はこれまた知り合いのアリサ・バニングスと月村すずかだった。
「ご注文が決まりましたらお呼びください。」
「あ、はい。」
やはり、アリサ達も優輝の女装姿に違和感を持っていた。
すると、司は苦笑いしながら二人に近寄って...
「二人共、実はあれ、優輝君なんだよ。」
「えっ....嘘っ!?」
「私も驚いたよ〜。」
立ち振る舞いが完全に女性のものなので、違和感は感じるものの、一切正体が分からない。
だから、知り合いが見るとここまで違和感が生じるのだろう。
「(前世の文化祭の経験がこんな形で活かされるとは...。結構、楽しい...♪)」
やはりこの男(の娘)、ノリノリである。
「きゃぁあああ!!?」
「っ....!」
突然店内に響き渡る悲鳴。咄嗟に優輝が声のした方...店の入り口を見ると、そこには覆面をした
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